キャンプ その�� ページ5
石上side
四宮先輩が鰻を網で掬い上げてから、沢田先輩はテキパキと鮎や他の川魚を〆行く
そして、長めの杭を口から入れて行く
何よりも驚いたのは沢田先輩は淡々と簡単そうに鰻を三枚に捌いてみせた
石上「手慣れてますね。沢田先輩、こう言うの得意何ですか？」
綱吉「中学２年の終わり頃にな……。家庭教師と家の方針で１ヶ月無人島に置いてけぼりにされたんだ」
そう言った沢田先輩の瞳からハイライトが消えていた…
皆「え…」
綱吉「せめてもの情けでナイフとライターだけ装備させてくれたけど…。食料は完全自給自足だったから…まぁそれで慣れた」
そんな事をいいながら、沢田先輩は焼き場を組み上げ、火を入れた
そして鰻は蒲焼きに、他の魚は炭で直火焼きをして塩をまぶす
石上(それにしても上手いな…沢田先輩。川遊びしつつ、お昼ご飯を調達して思い出作り…)
きっと…こんな風に陽キャみたいにバカ騒ぎ出来る日は…数える程しかないのだろう…
つい感傷に浸ってしまう…
先輩達は来年には受験が控えてる
やっぱり…寂しいなぉ…
綱吉「思いっきり楽しもう」
石上「え？」(あれ？僕…口に出してた？？)
綱吉「俺は未来を見据えて、今を…その時を全力を費やす。だから楽しもう」
石上「先輩…はい！」
本当にこの先輩は…一番欲しい時に一番欲しい言葉をくれる…
綱吉「因みにたまにだけど熊が出るから夜は出歩かないでね？」
皆「え…」
綱吉「まぁこの辺りは俺の部活が猟銃持って警備したくれてるから基本的に大丈夫だけどね」ｸｽｸｽ
白銀「脅かすなよ沢田」汗
石上「本当っすよ」
何で何だろう…沢田先輩は…とても眩しく見えて…
けど眩し過ぎて…直ぐに消えてしまいそうな…
そんな危うさを僕は何処か感じていた…
この人は底抜けに優しい…誰も隔てなく接して…何て形容したらいいのかな…
僕はふと空を見上げた…
ふと脳裏に過ったのは…
石上(そうだ…この人は…まるで大空みたいな人なんだ…)
いっその事…沢田先輩の所で働きたいなぁ〜雇ってくんないかなぁ〜
白銀「ボンゴレカンパニーって働く最低条件とかあるのか？」
綱吉「んー？まぁあるっちゃあるよ」
石上「！…。へーどんな条件なんですか？」
綱吉「社員は最低３ヵ国語は話せないとダメかな、主力で使われるイタリア語、英語は必須で+α何国って感じ」
白銀「へ、へー…」汗
石上(あ、オワタ)
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作者名：修羅 | 作成日時：2022年4月21日 1時
