大空と生徒会 Ⅲ (ページ20)

今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:3,491 hit

水族館 Ⅴ ページ20

四条side

私と綱吉はイルカショーの席に戻る途中だった…

綱吉「ごめんね。変な所を見せて」

四条「別に気にしてないわよ。…ちょっと驚いただけ」

綱吉「…」

綱吉はこの辺りからずっと無言で考え込んでいた

四条「ねぇ、聞いていい？。綱吉とあの子達の関係」

綱吉「…」

四条「綱吉は溜め込んでばっかだから、誰かに相談したら少しは楽になるわよ？」

綱吉「…」

四条「私は綱吉の力になりたいな。前に私を助けてくれたお礼」ﾆｺｯ

綱吉「…」ｸｽｯ

四条(あ…やっと笑ってくれた…。良かった…)

綱吉「そうだね…。簡単に言うと彼女達…笹川京子と黒川花とは同じ中学だったんだ。2年の12月の頃までは…」

綱吉はそこからポツリポツリと話してくれた

同じ中学に通っていて、同じクラスで

それなりに学生生活を楽しんで

偶然、三浦ハルと言う娘と知り合って、ひょんな事で好意を持たれたらしい

綱吉「笹川京子は俺の初恋の娘なんだ」

四条「そっか…そうだったんだ」

そう言った綱吉の横顔は寂しそうだった

綱吉「過去に二回、俺は勢いに任せて告白したけど、告白したと気付かれなかったんだ」

四条「えぐっえぐっ…。あんたも苦労したんだね」ｽﾞｽﾞｯ…

何故かしら…綱吉とはシンパシーを感じるわね

四条「ねぇ、さっきあの黒川花って娘に了平さんの事はすまないと思ってるって言ってたけど…」

綱吉「黒川は笹川了平…。笹川京子の兄と付き合ってるんだよ」

四条「ホッ…ホエー」///

綱吉「本当は2人とも一緒に同じ時間を過ごしたいはずなのに…。俺のせいで了平さんは今海外に武者修行に行ってるんだよ…」

四条「なんでよ」汗

綱吉「了平さんは俺の知る限り間違いなく日本１のボクサーだと思う。そしてボンゴレはそんな了平さんの才能に目を付け、スカウトしたんだ。俺の世代の幹部の１人として」

四条「！」

綱吉「時々思ってしまう…。俺と関わったばかりに皆の夢を諦めさせてしまったんじゃないかと…」

綱吉の横顔は…とても悲しげだった

綱吉「…妙だな」

四条「え？」

綱吉は急に表情が険しくなったと思ったら

急に変な事を言い始めた

綱吉「職員の動きがだよ…。何か慌てている」

四条「イルカショーとかジンベイザメのショーとかで忙しいんじゃないの？」

綱吉「それにしても変だ。田沼君と柏木さんと合流して早く離れた方が良いかもしれない」

四条「何でそんな事が分かるのよ？」

綱吉「勘だよ」