ゲームエントリー ページ33
ギロリ「ゲームマスターとして世界を意のままにコントロールしようとしている」
一輝「随分、詳しいみたいだけど貴方は?」
「彼はここの神殿やゲームの運営を任されているギロリさんというそうよ。私も彼からデザイアグランプリについてある程度は教えてもらったわ」
ギロリ「敵ではない…今はね」
英寿「フッ…“今は”か」
するとバイスくんの体に異変が起き始める
一輝「バイス!」
バイス「ああ…そろそろお迎えの時間かぁ」
「やはり、私の魔力だけではあまり保たないようね…」
英寿「どうゆう意味だ?」
バイス「俺は一輝の願い彼女がくれた魔力に応えて奇跡的に復活できた」
「でも、それは一時的なものに過ぎません」
一輝「そんな…Aさんでもどうする事もできないんですか?」
「ええ…そもそも私の魔力自体を誰かに譲渡するのは難しいの。今回は一輝くんの願いがあったから奇跡的に成功したけど、これ以上私の魔力を与えるのは危険なの…ごめんなさい」
一輝「俺は、またバイスの事を忘れちゃうのか?」
「……」
魔力を与えるのは普通の魔法士なら可能かもしれない…でも、私の…ヴァルキュリアの魔力は特殊で少しならば問題ないけど…これ以上与え続ければ一輝くん自身にどんな影響を及ぼしてしまうかわからない
「(できる事なら魔力を与えたい…でも、そのせいで彼の身に万が一の事があれば私は君の家族に顔向けできない)」
ギロリ「君たちの事はリサーチ済みだ。戦力が減っては困る。これを使うといい」
ギロリさんが差し出したのは何かのボックス
バイス「えっ?えっと…こ…これは?」
ガチャ…
「ドライバーとバッチ?」
中を見せてもらうとそこにはドライバーとバッチが入っていた
ギロリ「ゲームにエントリーすればしばらく時間が稼げる」
「…」
不安気ながらも一輝くんとバイスくんはドライバーにバッチをはめ込む
『ENTRY』
バイス「ん?よいしょ」
ガチャ…ピピピ…
バイスがドライバーを装着すると消えかけていた体が元に戻る
バイス「おっ、おおっ!うおおっ!これ、イカしてんな〜!」
英寿「ならこれも使え」
「これは…ドライバーのアイテムですか?」
英寿「ああ、モンスターバックルとビートバックル」
バイス「ん?うわ〜!すっげえ!」
ギロリ「ヤツの計画を止められるか?」
私達は顔を見合わせてギロリさんを見て頷く
一輝「やってやるさ」
英寿「フン、言われるまでもない。俺の世界を取り戻す」
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作者名:ヴァルキュリア | 作成日時:2024年3月7日 21時