21. ページ23
「これで一通り終わったよ。他に何か分からないことはある?」
「ううん、ないよ」
なんか、この数時間で小夜くんと気楽に話せるようになったな。
我ながら人間の成長は凄いと思う。
「そう。それなら、もう少しだけついてきて」
小夜くんは嬉しそうに笑ったあと、そう言って歩きだした。
あれ?案内は一通り終わったんじゃないの?
私がそう疑問に思っているうちに、執務室から少し離れた所に着いた。
「小夜くん、此処は?」
「あなたの、部屋だよ」
「えっ」
部屋?
「私の?」
「うん」
聞き返すと小夜くんは表情変えずに頷いた。
ええ、部屋なんか貰っていいの?
そう思いながら襖を開ける。
あ、意外に綺麗。
「空き部屋だけど、よかったらって主が用意したんだ」
小夜くんの話を聞いて、いつの間に、と思った。
綾斗さんが用意したのか……
後でお礼を言わなきゃ。
「それと、僕と歌仙は此処の一番の古株なんだ。何か困ったことがあったら、その……頼って、欲しい」
小夜くんは少し俯いて言う。が、その耳は真っ赤だった。
「もちろん!ありがとう、小夜くん!」
むしろ助かります。此処でまともに話せるの今の所小夜くんと歌仙さんと綾斗さんくらいだからさ。
「じゃあ、昼餉になったら呼ぶから。それまでゆっくりしてるといいよ」
そう言って小夜くんはパタパタと駆けて行った。
8人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハルバ(プロフ) - 真理さん» うわぁぁぁコメントありがとうございます!! 嬉しくてファーーー!?!?!?ってなりました!因みに夢主ちゃんは現世でロリコンの天使扱いされてますw (2017年9月20日 20時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - 現世でも愛される夢主ちゃん…、ロリコン良いっすね((← 応援してます!更新頑張ってください!!!続きがよみたいです! (2017年9月20日 20時) (レス) id: debd3e2cc5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年9月10日 13時