検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:29,078 hit

11. ページ13

「あ、Aさん」

朝食を食べ終わり、さて何をしようかと思っているとき、綾斗さんに呼ばれた。

「明日のお昼頃、政府の人が来るから。よろしくね」
「は、はい」

政府の人って時の政府の役人さんのことだよね。
よろしくって私のこと聞くってことだよね。

うぅ、緊張でお腹が………

「まあ、緊張しなくても優しいお兄さんだから大丈夫だよ」
「優しいお兄さん……」

よし、綾斗さんの言葉を信じよう。

「それだけだから。じゃあ、俺は仕事をしてくるよ」
「あっ、ちょっと待って下さい、綾斗さん!」
「ん?」

私が呼び止めると、どうしたの、という表情で振り向いてくれた。

「あの、別に“さん”付けなくて良いです。その、私の方が年下ですし。それに…呼び捨ての方が嬉しいです」
「えっ?」

え、綾斗さんすっごい驚いた顔している。
私何か変なこと言ったかな。

もしそうだったら凄く恥ずかしいのですが。

「あの、綾斗さん?」
「え、あ、…ごめん、ボーッとしてた。」
「そ、そうですか」

綾斗さんでもぼーっとすることあるんだ…
綾斗さんってなんだかしっかりしたイメージあるからちょっと意外かも。

「えっと、それじゃあ…A…でいいのかな」
「は、はいっありがとうございます!」

いやぁ、やっぱり嬉しいなぁ。
下の名前を呼び捨てで言われるの憧れてたんだよな〜

ほら、私、“鈴原さん” とか “Aちゃん”
とかで呼ばれるからさ?
まあ、私の見た目が小学生だからしょうがないよね。
高校1年生で身長138cmだもんね。幼児体形だもんねっ!!

「A?どうしたんだ?」
「あ、いえ、なんでもないです」

そういえば、綾斗さんがいるんだった。
忘れてた。

「それならいいけど…じゃあ、仕事片付けに行ってくるわ」
「はいっ頑張ってください!」

綾斗さんはニコッと笑って部屋に戻って行った。

12.→←10.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ハルバ(プロフ) - 真理さん» うわぁぁぁコメントありがとうございます!! 嬉しくてファーーー!?!?!?ってなりました!因みに夢主ちゃんは現世でロリコンの天使扱いされてますw (2017年9月20日 20時) (レス) id: ab0d102e88 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - 現世でも愛される夢主ちゃん…、ロリコン良いっすね((← 応援してます!更新頑張ってください!!!続きがよみたいです! (2017年9月20日 20時) (レス) id: debd3e2cc5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナツのツナ | 作成日時:2017年9月10日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。