前世思い出したんで推しと親しくなれるよう行動に移します【wrwrd】 (ページ9)

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｢あぁ！雨の日以外は基本的に、解放して
いるよ！これがメニュー表、決まったら
悪いんだけど、店の中に声をかけておくれ｣

にこやかに説明され、了承を示すために頷き
メニュー表を持ち、テラス席へと脚を進める。

テラス席に着き腰を降ろし、メニュー表を
眺める。人気商品と書かれているパンケーキ
やミニサイズの数種類パンが、セットに
なっているプレート。

『んー…このふたつと、レモンティーに
しよう！』

頼むものが決まり、店内へと声をかけ
店員に商品を頼めば、店員は軽くお辞儀をして
厨房の方へと小走りして行く。
それを見届け、テラス席へとまた腰を降ろし、
街を眺める。

『やっぱり、凄いなー…』

?｢なにが凄いんです？｣

急に聞こえた声に驚き、柵に寄りかかっている
声の主を見つめる。

『えっと…活気のあって皆が笑顔で、本当に
凄くいい街だなって思って…』

?｢ふふ‪wグルちゃんが聞いたら、当たり前だろ
なんて言いそうな事やな‪w｣

『…え』

その人の声を改めて聞くと、とある推しに
とても似ている。

?｢そうだ、お嬢さんこの街は初めてですか？
もし、よろしければ僕と観光なんて
どうですか？｣

こちらを振り返った彼は、少しよれたスーツを
着て眼鏡を掛けて、少し虚ろな瞳でこちらを
見ていた。

『…鬱先生…？』

Ut｢僕の事を知ってくれているなんて、
ありがたい事やな〜｣

んふふと笑う彼は、何処からどう見ても
鬱先生だ。ただし軍に所属している事も
あってか、前世で見た実写の鬱先生よりも
かなりシュッとして余計にかっこよく見える。

『あ…えっと…あの…凄く有難いし、
嬉しいんですけど…私今注文してしまって…』

Ut｢そうなん？ならお嬢さんが食べ
終わるまで、ご一緒しても？｣

『ひ、暇になりませんか…？』

Ut｢こんなにも綺麗な、女性と一緒に
居れるんだ。暇なわけないやんか｣

鬱先生の言葉に思わず、口角が上がりそうに
なり両手で顔を覆う。顔に熱が集まるのが
分かる。
例えばこれが、初対面の人やどうでもいい
人ならこんな事にはなっていないが、
推しから言われたんだ。嬉しくない訳が無い。

Ut｢耳まで赤くなって可愛ええな‪w｣

いつの間に移動していたのか、鬱先生の声が
正面から聞こえ、思わず顔をあげてしまう。

Ut｢めっちゃ真っ赤やんけ‪w｣

クスクスと笑う鬱先生は、流石というか…
様になっているというか…尊いです…