前世思い出したんで推しと親しくなれるよう行動に移します【wrwrd】 (ページ3)

今日:5 hit、昨日:5 hit、合計:893 hit

3 ページ3

困惑していると会場に、審判のような人の他に
3人の仮面をつけ、ローブを着た人達が
入ってきた。
うひゃー…とりあえず、他の人のこと考えるのは、後だな…ルールを聞く限り勝ち負けは
なく、15分間この城内(1部除く)を使い全力で、
戦闘するらしい…
魔法を使うも使わないも、自由のようだ。

｢それでは今から、対戦相手と順番を発表する。
1番メアリー・クラウス、君はこちらのお方と…
2番クラリス・ロマイシン、君はこちらのお方と…
3番A・フェリーチェ、君はこちらのお方とだ。
それでは、各々戦闘ご準備を…｣

審判の声に従い、軽く柔軟し深呼吸を２、３度
繰り返す。

｢それでは、これから15分間の戦闘試験を
開始致します…始め！｣

審判の掛け声と同時に、私が後ろへと素早く
下がれば、対戦相手は間合いを詰める
気だったのか、初めの距離と変わらなくなる。
こえーな…とりあえず身体能力強化させて、
足の速さを上げて…逃げながら展開魔法を
仕掛けていくか…

『よし！私対人戦とか、した事無くて
怖いんで逃げますね！』

いい終わりと同時に、軽く飛び後方
10メートル後ろへと瞬間移動し、
そのまま走り出せば、すぐに対戦相手が
追いかけて来る。
急いで廊下に出てそこから床、壁、天井に、
展開魔法を仕掛けていく。
小さい爆破、水がかかる、炎が飛び出す、
矢が飛び出す、小さな段差、小さな落とし
穴などを、色んな所に順番問わず、
何度も仕掛けていく。後ろから爆破の音が
聞こえ、1番初めの展開魔法が発動したんだと
認識する。魔法で小さな鏡を作り出し、後方を
確認すると、10メートル程あった距離が
5メートルへと縮んでいた。

『やば…1つも展開魔法引っかからないじゃん…』

対戦相手は展開魔法が発動する前に、
凄いスピードで走り抜けているのだ。

『私の体力そこまで無いんだけど…』

何処かの部屋に隠れるか？いや、ダメだ…
城内に敵兵が入った事を仮定していれば、
無闇に城内を晒すのは得策じゃない…ならば…
透明化させるか。目を閉じ、走りながら
自分の体が、透けていくイメージを作っていく。