13 ページ13
鬱先生が反応しなかった事により、
男性がこちらへと向かって来る。
先程より距離が近くなった事で、誰だったのか
分かるようになる。
『シャオ…ロン…さん？』
なぜ黄色のオーバーオールで、すぐ
に気づかなかったのだろうか…
彼はようやくこちらまで着き、鬱先生の
肩へと手をわます。
Sy｢っよ！大先生！書類作成は終わったん？
今朝トントンにめっちゃ怒られとったけどw｣
Ut｢んんっ…シャオちゃん？僕が怒られないと
やらないみたいな事言わんでや？｣
シャオちゃんの煽りに、圧を掛けながら
返答する鬱先生。
鬱先生…大丈夫ですよ…
鬱先生が怒られているのは、よく
見聞きしていたので、お仕事嫌いなのは
知ってます…
などとは口には出せないので、苦笑いを
浮かべておくと、ようやくこちらに
気づいたのかシャオちゃんが私の方を向き、
10秒程目が合った後、鬱先生を引きづって2m
離れた所で内緒話を始める。
さて…ここで、予想がいくつかたてられる…
1つ目は、まぁまぁいい見た目に生まれたので、｢あの可愛い子だれや！？｣と聞かれている可能性だ。
2つ目は、私の見た目がやや幼いこともあるので、｢鬱先生…誘拐はあかんやろ…｣と言われている可能性…
3つ目は、メイド試験での合格者を既に知っており、｢なんでメイド試験の合格者と一緒におるん！？｣と聞かれている可能性…
さて…1番嫌な予想は3つ目だ…
いや…バレたならバレたで良いんだけど、
出来ることなら就業開始日に、2人と会って
驚かせたい気持ちがある…((
２、３分程か内緒話をしていた、鬱先生と
シャオロンがこちらへと戻ってきた。
Sy｢初めましてお嬢さん、さっきこの大先生から聞いたんやけど、この街を観光するのは
初めてみたいやな！良ければその観光俺も
混ざってええ？｣
予想にしていなかった回答に、少し戸惑う。
一緒に？推し2人と観光するの？1人でも尊くて
しんどいのに？え？殺す気ですか？((
どうにか心を落ち着かせて、口を開く。
『え、えぇ…大丈夫ですが…
幹部のシャオロン様が一般人と
街を巡るなんて…大丈夫なのですか？』
Sy｢大先生は良くて俺は良くないんか？｣
ムスッとした顔でそう言われるが、
あの、めちゃくちゃ可愛いです…
カメラで撮ってもいいですか？
『鬱先生は女性遊びが酷いと噂が
あったので…私と居ても何ら問題は
無いかなと思いまして…』
Ut｢Aちゃん！？そういうふうに
思っとったん！？｣
Sy｢大先生ざまぁww｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪桜 | 作成日時：2019年9月18日 23時
