立てなくても、歩けなくても、歌えます。(歌い手) (ページ11)

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そらるside

あれから救急車がきて、意識不明のいのりは病院に運ばれた。

命に別状はないものの今も意識がない状態だった。

まふは一言も話さず、ずっといのりの手を握っていた。

96｢いのり!!｣

ﾊﾞﾝｯ

病室のドアが勢いよく開いた。壊れてないよな…？ドア…

天｢96ちゃん、静かに。｣

96｢あ、うん。｣

そ｢96猫に天月、うらさかか。｣

さっき電話をしておいた。

坂｢いのりちゃんは？｣

そ｢命に別状はない。｣

天｢よかった。｣

う｢まふは？｣

そ｢こっち。｣

うらたくんが、まふに近ずいた。

う｢おい、まふ。｣

ま｢…。｣

う｢どうした？｣

96｢まふ君？｣

全員の視線がまふに向けられる。

そ｢そうだ96、いのりの服を持ってきてくれないか。まふも一旦家に帰るぞ。｣

さすがにいのりも男に自分のクローゼットを漁られるのは嫌だろう。