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「初回」というのはただ相手と顔を合わせて食事をする。


話をするのは御法度。食べ方や目線、


仕草や雰囲気で相手がどんなんなのか見るのだ。


それで相手が「体目当て」と勘づくこともある。




私は辰哉親父さんの秘蔵っ子だから


花魁になったとしても16になるまで


水揚げはさせてくれなかった



辰哉親父さんは何人もの女の人を喜ばせてきたのに
(元男性花魁)

どうして私は出来ないのかと聞いた時があった。


そんな時、姉さんと親父さんに酷く叱られた


それで私は愛されていることを知ったのだ。









いつの間にか食事の量が少なくなっていた。


初回でこんなに気を抜いてしまったのは初めてだ。









店の先まで見送る。







ラ「し、ショウタのオヤジサンがマタ来てもイイと言っトくれタラ来てもイイ…かな。」







日本語…カタコトだけど話せるのね。



"イイ…かな。"と言う言葉に応えるように頭を下げる









あの異人さんか帰ったあとを片付けて私は


白昼に思い耽けていた。









--------キリトリ線--------



「喜ば」という字…本当は漢字が違うんですけど

本来の文字を使うとコンプラ的にダメらしいので

仕方がなくこちらの字を使わせていただきました汗

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作者名:浜辺の教科書 | 作成日時:2020年5月20日 3時

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