式神になってみないか？(禪院甚爾)

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流石にこの体たらくな男をどうするか悩んで悩み尽くした結果



「ちょっとさ、家事分担しない?プロのヒモなら」

甚「あ？」


そう、家事を分担することを考えたのである





もちろん彼は無一文。小銭すらない

そして家なしのイケメン野郎である


衣食住提供はするが調理くらいはして欲しいものだ！と思った


「あのさ、作れるやつで良いから私帰ってくるまでに作ってくれてたらいいなぁなんて...」

甚「あー....まぁ気が向いたらな」


そう言いどこかへ出かけてしまった甚爾

バタンという扉の音が虚しく響く







「お金減らすぞイケメンめ」



そう呟いた声は誰にも聞こえぬまま









家事をこなし一息つこうとコーヒーを入れ椅子は膝を抱えて座るA









禪院って聞いた瞬間思った。
この人は"出てった"人なんだなぁって

最初に戦ったときの感じからして呪力無しで天与呪縛ありのあの体術に感が冴えてる感じ...


あの禪院家の事だ。きっと追放したに違いない
そして自分の家から呪術師殺しを出してしまったのである


ざまぁと思う反面哀れだと思う部分ある









「まぁ...訳ありだよなぁ」


やっぱ似たもの同士は引かれ合うんだなぁ








気付いた時にはコーヒーはぬるくなっていた

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