56.正々堂々 ページ6
―NAOTO SIDE
「あ、直人さんおかえりなさーい」
直「ただいま〜、あれ?健ちゃんたちは?」
気付いたら臣以外のメンバーが見当たらない。
臣「みんな釣りに連れてかれました」
直「あー、そーいやでっかい湖あったな」
「そーだ、臣くん」
臣「んー?」
「明日から直人さんもソウルの散歩一緒に来るって〜」
臣「なんで?」
や、あからさまに嫌そうな顔されたら俺だって傷つくからね?!
「だめだった?直人さんも動物すきなんだよね?」
直「あ、うん。好き、、だね」
Aのことが。って心の中で付け足して臣を見てみたらなーんか俺睨まれてるよね。
臣「いいっすけど。」
「じゃ、明日から3人だね!」
やった〜!って言ってるAを他所に全然やった〜!じゃない臣。
そしてなんだか気まずい俺。
E「A〜!一緒に釣りやんない?」
そんなところにちょうどエリーがAを誘いに来て「行く行く〜!」なんて言うもんだから、臣と2人きりになった。
臣「あの」
直「へ??!?」
動揺して声が裏返った。
臣「直人さん、一応聞きますけど本気っすよね?」
直「遊びなわけないでしょ」
臣「俺も、気づいたら目で追ってて。でも
直人さんがライバルってわかって正直
言って焦ってます」
あのいつも堂々としてる臣が焦るぐらい惚れてるってことか。
臣「男の俺でも直人さんのことカッケーって思う瞬間あんのに。だから、俺はフェアに行きたいんすけど気持ちだけ焦って抜け駆けみたいに毎朝散歩行こうって口実でAを誘い出して」
直「臣が思うフェアってなんなの?」
臣「うーん。正々堂々?こそこそ会ったりはフェアじゃねーなーって。だからもう直人さんに内緒で2人になったりしません」
つまりは、俺にも内緒で2人になるなってことだよね?そーだよね。
直「俺も。だけどもしこれから先Aがどっちかを選んだとしたら、ちゃんと心からおめでとうって言うってことにしない?」
臣「ふははっ、直人さんらしいっすね。」
なんか、男の友情?を感じるBBQになったな。
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作者名:nao* | 作成日時:2018年10月15日 22時