最後の願い事。�供收湘舂換亜�

#63@安城 ページ23

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携帯を返して、お手洗いから帰ってきたAさんの顔。
嫌でも目に入る。
俺が1度も見たことない幸せそうな顔。









(...もしかして...隆弘って人のこと...)









思いたくない。
考えたくもない。
でも、頭をよぎるのはその考えだけ。









｢彼氏いるかどうかしか聞いてなかったから油断した...｣









好きな人がいない。とはいってない。
Aさんに気になる人がいるかもしれない。
そう思うと無性にむしゃくしゃした。









(幸せそうな顔...俺にはそんな顔見せたことないのに...)









そう思いながらAさんを気にして
たまに視線を投げてみると、
案の定それに気づいたAさんが
声をかけてくる。









貴女｢どうしたの？｣









｢いゃ...なんでもない｣









貴女｢...そう？｣









...きっと今の俺じゃ
隆弘って人よりもAさんの頭の中に
いれるような存在になれない。









(どうしたら見てくれるの？俺じゃダメなの？)









伝わらない想いが邪魔をして
手元が動かない。
隣に座っている冨田さんって言う
先輩がそれを見て心配してくれた。









｢...はぁ...｣









この会社で働き出して4年目。
Aさんに恋をしてから2年ほど経つ長い恋なのに
このまま叶わないなら好きにならなきゃよかった。
...それとも、もっと早くこの気持ちに気づいて
伝えていたら何か変わったのかな？









○｡.____________________________________.｡○




◎人物整理◎


・渡辺裕樹(ワタナベヒロキ)
__親友、悠里の夫となる人。
AAAについて研究中。親の会社を継ぐ後継者。




・根本友希(ネモトユウキ)
__雑誌編集者。
AAA大好き。aヲタ。秀太推し。




・冨田花咲(トミタハナ)
___Aと夏輝の先輩。
歳は2つ上。夏輝のことが好き...？









突然人物増やしてごちゃごちゃさせてすみません！
もし質問あれば、聞いてください(汗)









◎そら◎









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