〈42〉 ページ42
電車とバスを乗り継いでニ時間半。そこから歩いて20分。
あるアパートの部屋の前に立つ
震える手で住所の書かれた紙をポケットにしまうと
大きく深呼吸をし
意を決すると、呼び鈴を鳴らした
ピンポーン
北「…はーい。」
懐かしい声がドア越しに聞こえてきた瞬間、緊張と興奮と不安と懐かしさと色んな感情が一気に押し寄せ、喉の奥から熱い塊がせり上がってくる
ヤバイ……泣きそう
涙がこぼれ落ちそうになり慌てて目許を拭った瞬間、目の前の扉が開いた
ガチャ
北「‥なんで」
会いたくて会いたくて、
何度も記憶が擦り切れるほど繰り返し思い返したあの日々…
そんな夢にまで見たにいちゃんが、、
起きたばかりなのか寝癖ボサボサのままTシャツとハーフパンツ姿で、目をパチクリさせてドアノブに手をかけ立っていた。
にいちゃんの容姿は9年前のまま時が止まった様に何も変わっていない
ただ、俺を見上げている事以外は…
何か言わなきゃと、必死に声を絞り出す
藤「にいちゃん、オレだよ‥太輔。」
北「…太輔」
藤「やっと、、やっと会えた」
溢れそうな涙を必死に堪える。
泣くなっ
泣くなっ
北「ここじゃなんだから、とりあえず中に入れ…」
涙を堪えているとにいちゃんがドアを開け、部屋に招き入れてくれた
藤「うん。」
北「飯は食ってきたのか？腹減ってねぇか？」
その時、昔のにいちゃんが被って見えた
いつもいつも一言目には
『太輔、腹減ってねぇか？』
そう言って柔らかく微笑んでくれていた。
その瞬間、不思議と不安と緊張が嘘みたいになくなっていた。
藤「ふふっ、にいちゃん変わってないね。」
北「そうか？」
藤「うん、全然変わっていないよ。」
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いろ果(プロフ) - あこさん» あこさん、初めまして♪コメント有難うございます！泣かせてしまい申し訳ありません(TT)でも、そう言ってもらえてとても嬉しいです！続編も亀更新ながら楽しんで書いていこうと思いますので、引き続きお付き合いいただければ幸いです(´∀｀*) (2019年3月11日 16時) (
レス) id: 8fe91de33d (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - いろ果さまはじめまして。心に沁みる素敵なお話に泣きながら一気に読みました。続編も楽しみにしております！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)
いろ果(プロフ) - tsubakichanさん» ただ、今まで真面目だったのでお遊びで書こうとしておりまして…期待に添えなかったらすみません（汗）またお付き合いいただけるよう頑張りますp(^_^)q (2019年2月10日 20時) (レス) id: 8fe91de33d (このIDを非表示/違反報告)
いろ果(プロフ) - tsubakichanさん» tsubakichanさん、今までお付き合いいただきありがとうございました！そして沢山のコメント、本当に励みになりました(*´∀人)ハピエンをモットーとしているので、藤ヶ谷くんの片思いで終わらせたくなー、と(^^) (2019年2月10日 20時) (レス) id: 8fe91de33d (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 久々にドップリはまり込んでいた小説でしたので、終わっちゃう…いやだ！いやだ！寂しい！って、思っていたら、っん！？何やら期待できそうな終わり方だな〜って、続編あるんですね！☆太ちゃんが、どう攻めていくのか…凄く楽しみ！ありがとうございます。 (2019年2月10日 7時) (レス) id: 546497211d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろ果
| 作成日時：2018年9月17日 21時
