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藤「にいちゃんって可愛いね。」
北「えーー?カッコいいの方が嬉しい。」
藤「カッコいいけど可愛い。」
北「なんだそりゃ(笑)俺、風呂はいるけど太輔も一緒に入るか?」
藤「うん!」
北「よし、風呂にお湯張るからちょっと待ってろよ。」
お弁当と一緒の袋に入っていた、おーいお茶と書かれたペットボトルを、冷蔵庫にしまおうとして扉を開けると、コンビニの弁当が入っているのが見えた。
藤「あれ?冷蔵庫にお弁当2つ入ってるよ?」
北「あーー、それ明日の昼食うわ。」
ふと横を見ると、冷蔵庫の隣の棚には菓子パンが数個とバナナ数本が置いてある。
藤「パンもいっぱいあるし‥あ、さっきコタツの上にあったパン食べちゃった。ごめんなさい。」
北「あれ食ったの?良かった。太輔来るかと思って置いといたんだよ。棚の上のやつも全部食べていいからな。」
藤「こんなに食べられないよ。にいちゃん買いすぎだよ。」
北「そうか?にいちゃんいっぱい食べるからいいんだよ(笑)太輔も、この家にある物はなんでも食べていいんだからな。遠慮なくたくさん食べろよー。な?」
俺がいつ来ても寒くないようにと、俺用のスエットをいつもコタツ横に置いておいてくれた事。
俺がいるときもいない時も、必ず2人分の食事を買ってきてくれていた事。
自分がいなくてもお腹を空かせた俺がすぐに食べられる様にと、簡単に食べられる物を置いておいてくれた事。
そんなにいちゃんの深い優しさを、
成長してから気づく。
可愛くて
カッコよくて
優しいにいちゃん
本当に
本当に
大好きだった
今思えばこの時から、
にいちゃんへの“大好き”な気持ちは、
特別な感情へと少しづつ変化し始めていたんだと思う。
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いろ果(プロフ) - あこさん» あこさん、初めまして♪コメント有難うございます!泣かせてしまい申し訳ありません(TT)でも、そう言ってもらえてとても嬉しいです!続編も亀更新ながら楽しんで書いていこうと思いますので、引き続きお付き合いいただければ幸いです(´∀`*) (2019年3月11日 16時) (レス) id: 8fe91de33d (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - いろ果さまはじめまして。心に沁みる素敵なお話に泣きながら一気に読みました。続編も楽しみにしております! (2019年3月10日 22時) (レス) id: 2d7ec12d07 (このIDを非表示/違反報告)
いろ果(プロフ) - tsubakichanさん» ただ、今まで真面目だったのでお遊びで書こうとしておりまして…期待に添えなかったらすみません(汗)またお付き合いいただけるよう頑張りますp(^_^)q (2019年2月10日 20時) (レス) id: 8fe91de33d (このIDを非表示/違反報告)
いろ果(プロフ) - tsubakichanさん» tsubakichanさん、今までお付き合いいただきありがとうございました!そして沢山のコメント、本当に励みになりました(*´∀人)ハピエンをモットーとしているので、藤ヶ谷くんの片思いで終わらせたくなー、と(^^) (2019年2月10日 20時) (レス) id: 8fe91de33d (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 久々にドップリはまり込んでいた小説でしたので、終わっちゃう…いやだ!いやだ!寂しい!って、思っていたら、っん!?何やら期待できそうな終わり方だな〜って、続編あるんですね!☆太ちゃんが、どう攻めていくのか…凄く楽しみ!ありがとうございます。 (2019年2月10日 7時) (レス) id: 546497211d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろ果 | 作成日時:2018年9月17日 21時