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「どうした?おまえはオレがわざわざ注いでやったそれをいただきますって言ったんだぜ。いただきますって言ったからには飲んでもらおうか。それともヌルイから飲むのは嫌か?」


コイツ本当に元警官なのだろうか

少年に小便飲ませるって_まぁ確かに、まだ信用出来てないし、彼の能力というか、度量を計りたいのは分かるけど

だからって別に小便じゃなくてもいいじゃあないの


皆プププと口を抑えては意地悪な笑みを浮かべている

まるで嫁を虐める姑のようだ


「ジョ、ジョルノ君、別に無理して飲まなくても_」


隣でカップのそこをじっ、と見つめる彼に慌てて声をかけるも、もう遅かった

ジョルノはグイーッとアバ茶なるものを口のなかに流し込んでいく

う、嘘...信じられない


皆もまさか飲むとは思っていなかったのか、「えッ!?」と口々に驚きの声をあげた

えッ、てそもそもアンタ達が飲ませようとしたんだろーが


ジョルノは空になったカップをソーサーの上に静かに置いた


っつーか、アバッキオ

なんでアンタが一番動揺したような顔してんのよ


「うわお!バッチイッ!飲みやがったこいつッ!」

「なぁどうやったんだ!どこに隠したんだ!?」

「わははっ!お...お前面白いな!」


さっきまでの意地悪な態度を手のひらを返すように興味津々で尋ねる皆


「一泡吹かされちゃった感じ?」


隣で未だに動揺を隠せないアバッキオにニヤリ、と笑って見せる

すると不機嫌そうに口を尖らせて



「うるせェ、お前にも飲ませるぞ」

「やだ絶対やだ」


まだ中身の残っているらしいティーポットを傾けるアバッキオに即座に拒否する

こんなの飲まされたら堪ったもんじゃあない



「そう言えば、さっきのえと、アバッキオのアレ、どうやったのジョルノ君」



私も気になっていた真相を聞こうと詰め寄ると彼は不敵な笑みを浮かべ


「さぁね...君たちだって能力を秘密にしてるんだろ?」

「あらま...」


こりゃ驚いた

私より二つも年下の割には意外としっかりしている

ジョルノには警戒心もさることながら、何だか人を惹き付けるようなカリスマ性を感じる


ジョルノ・ジョバァーナ、結構面白い奴かも




「ジョルノ君、私はA・ロッセット。よろしくね」

「はい、よろしくお願いします」




にこり、と人懐っこい笑みを浮かべた彼と握手を交わす



周りが気安く手を繋ぐなとか何とか、ギャーギャー騒いでいたのはまた別の話

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雷獄丸(プロフ) - うわああ!良いところで…!更新頑張って下さい!滅茶苦茶面白いです! (2019年4月17日 11時) (レス) id: c071576eae (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます!励みになります〜! (2019年2月14日 18時) (レス) id: b929e6efef (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白いです!!続き頑張ってください!! (2019年2月13日 15時) (レス) id: d9386c92f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RIOT | 作成日時:2019年2月11日 20時

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