おはなし。 ページ20
憧れの、推しの、さとみさんと向かい合って座ってる。
こんな凄いことってある！？
しかも、「推しとリスナー」じゃなくて「活動者同士」として。ただの趣味だったゲームにこんなに感謝したことない。
目線は泳ぎっぱなし。
やばい、むり、もう悔いはない。
そんな言葉しか浮かばない。
とりあえずさとみさんが入れてくれた、コーヒーを飲む。
「あー、すみません、呼び止めちゃって。予定とか、大丈夫でした？」
「ぜっ、全然大丈夫です！知って頂いてると思わなくて、ビックリしました！」
「俺、Aさんの実況、すごい好きで。いや、知ったのは最近なんですけどね。結構隠れてみてますよw」
照れたように笑うさとみさん。
マスクをしていない、素のさとみさんと会話していることに感動。
「あの、生放送の、さとみさんの名前出しちゃったの本当にすみませんでした！」
「いや、こちらこそすみません。俺のリスナーが色々、コメントししちゃって。俺、あの後のAさんの雑談放送も見てましたよ。」
うわ、恥ずかしい。多分あの時の私だいぶイキってたぞ。
「ハッキリ発言するところとか凄いなって思いました。それと、うみなーさんってめちゃめちゃ民度高いですよね。」
「そっ、そうなんです！うみなーいい子ばっかりで！実は握手会応募するって決心できたのもうみなーちゃんたちのおかげで…！」
「そーなんですか！
というか、なんで握手会に応募してくれたんですか……？」
ああ、可愛いんでこてんって首傾げないでください。
「あ………えっと……私、さとみさんのこと凄い……好き、で……」
推しに向かって好きって言うとか恥ずかしすぎる。顔が熱くなってくのがわかる。
さとみさんもほんのりほっぺ赤いし。聞いておいて照れるんですか。
「あぁぁぁぁ、さとみさん、2日間握手会して疲れてますよね！すみません、気が利かなくて、図々しくて……！
では失礼します！これからも活動応援してます！！」
お互いに照れ合う空間に耐えられなくて、帰ろうとする。
「いや、こっちこそ呼び止めちゃってすみません！
あの、良かったらなんですけど、連絡先交換しません…？」
「えあ、いいんですか！？」
「良ければですけど！」
「もちろんです！」
推しのLINEとかGETしちゃっていいのかな。
いや違うから！活動者同士だから！！
「今日はありがとうございました」って挨拶して今度こそ帰路に着いた。
夢みたいな日。
ほっぺを引っ張ったら痛かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1021人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬那 - すごく面白かったです！続きめっちゃ気になります！！更新頑張ってください！！ (2022年5月7日 3時) (
レス) @page32 id: ed562e894e (このIDを非表示/違反報告)
えり - 続きが気になる。。終わっちゃったんですか？ 更新待ってます！！頑張ってください！ (2020年3月10日 0時) (レス) id: 7e47c83357 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪(プロフ) - 難しいかもしれませんが、とても面白い話なので更新待ってます！ (2020年2月6日 2時) (レス) id: 848a072277 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしています！ (2019年12月31日 23時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - おもしろいです！更新待ってます！ (2019年10月25日 7時) (レス) id: 61b7b452c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃにぽん | 作成日時：2018年11月14日 15時
