No body

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＃あとがきページ19

どうも、Libra/はたはたです。

　終わってから、あとがきを書くまでが
　遅くなってすいません。

　今回の作品は、いかがでしたでしょうか。

　私としましては、
　轟くんという人物に“恋”というものは、
　遠い存在でありながら、
　きっと、誰よりも必要性のあるものだと
　思います。

　彼は家族からの愛を受けずに
　幼少時代を過ごしました。

　そんな彼にとって、
　幼なじみの花百合という存在は、
　とても大きな存在だったのだと思います。

　この作品において、花百合は轟くんに対し、
　とてもさっぱりした接し方で、轟くんも
　そうでした。

　そんな、まるで家族のような彼等の関係は、
　彼等自身にとって、
　かけがえのないものなのです。

　しかし、花百合はともかく、轟くんは、
　“幼なじみ”という関係だけでは、
　自分の空白を埋められないのだと思います。

　彼は“家族”が欲しかった。

　幼なじみよりも特別な“恋人”でなければ、
　自分の空白を埋められなかったのです。

　それに対し、花百合は至って平凡な家庭の
　子供で、轟くんよりも愛に飢えていません。

　だからこそ彼女は、
　轟くんが“幼なじみ”以上の関係になるのに、
　違和感を覚えたのです。

　つまり何が言いたいのかと言いますと、
　最初、花百合は轟くんにとって、
　“自分の空白を埋めるために
　好きになった人物”だったんです。

　轟くんは別に、
　花百合に恋はしていなかった。

　というより、気づいていなかったのです。

　後にanother storyとして、
　轟くん視点のお話も書きますが、
　轟くんは何故花百合を、
　“自分の空白を埋めるための人物”から、
　“相手の空白を埋めてあげたい人物”に
　変えたのでしょうか。

　そんなところに注目しながら、
　another storyを読んで貰いたいです。

　本編よりも長い長文、失礼しました。

　今後とも、No bodyを
　よろしくお願いいたします。