初恋。～その恋一生忘れない～ (ページ8)

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Story8 ページ8

菅野「蒼生さんの晩ご飯美味しそうですね！ハンバーグか～いいなあ～」

懐かしい味がした。

おばさん特製のデミグラスソースは本当に美味しいんだよな。

小さい頃尾澤の家でよくハンバーグをご馳走になった。

尾澤「蒼生！ママが作ったデミグラスソース美味しいでしょ！手作りなんだよ！」

そう尾澤が言っていたのを思い出す。

菅野「うわっ！このデミグラスソース美味しすぎ～！誰かに作ってもらったんですか？」

荒木田「...あっ。おい、勝手に食べんなっ...」

菅野「だって、美味しそうだったから...」

荒木田「...尾澤の母さんが作ってくれたんだよ。さっき、尾澤の家に行ってきた」

夏樹はあっという顔をする。

菅野「あの、お昼に蒼生さん宛に手紙が来て...横部という方から」

夏樹が横部からの手紙を俺に渡す。

「今日から5日後の19時、次のターゲットを殺す。捕まえたいのなら○○ビル地下駐車場に来い。荒木田蒼生1人で来なければ菅野夏樹を殺す。全ての証拠を持って待っている。」

菅野「蒼生さんっ...」

荒木田「行くに決まってるだろ。耀さんに言ってくる。」

これで決着がつくんだ。全てが終わるんだ。

本当は横部を殺したい。

それほど憎んでいるが、あいつには刑務所で罪を償ってもらおうか。

絶対捕まえる。何としてでも。

もう遅いかもしれないけど、全てが終わったら、尾澤に伝えよう。