初恋。～その恋一生忘れない～ (ページ6)

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Story6 ページ6

好きになったのではなく、尾澤のことが好きということに気付いた。

ピロリンッ

俺の携帯が鳴った。

菅野「話の続きはまた後で話してもらっていいですか？」

気を配ったのだろうか。

どうせ急用のメールではないと思ったが、せっかくなので見た。

「久しぶりだな。尾澤Aは元気にしてるか。ああ、死んでいたな。早く俺を捕まえてくれ。待ちくたびれてるんだ。次のターゲットはお前だ。お前の知り合いより」

アドレスはわからなくなってる。

でも、この喋り方(メールだが)には覚えがあった。

...体育の先生。

独自の考えでは尾澤を殺したのは体育の先生...横部だと思っている。

横部から俺を庇った数日後から、尾澤のシューズがなくなったり、教科書が別のクラスに置いてあったり、そんなことが起こった。

そんなことが続き、そんなことがやめられることなく、小学校を卒業した。

そして、尾澤が殺された時、何も残らなかった。

指紋も、刃物も。

このメールが最大の手掛かりかもしれない。

横部が犯人だとしたら、もうそろそろ犯罪を犯す。

横部が犯人じゃなくても。

机の引き出しに入っている封筒を開ける。

1枚の写真。

そこには、笑顔の俺と尾澤がうつっていた。