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Story3 ページ3
バサバサッ
何かの音が聞こえる。
荒木田「んっ...。」
菅野「やっちゃった〜。」
大量のファイル。どうやら運ぶ途中崩れたらしい。
菅野「あっ、蒼生さんおはようございます！よく寝てましたね！どんな夢みてたんですか？」
荒木田「...うるせー。」
夏樹は俺からの答えを諦めたのか、床に広がったファイルを片付けだした。
菅野「これ、今回蒼生さんが担当する件です。俺もこの件に加わるので宜しくお願いしますね。」
荒木田「女子中学生殺人事件...これ、毎年起こってるよな。しかも6月に。」
菅野「そうなんですよね。犯人が誰だかわからないし、早く捕まえないと...。」
ファイルを開き、ページをめくってみる。
これまでに被害にあった人の情報...
荒木田「あった。」
尾澤A。
そう、尾澤は中3の時に殺された。
あの日に起きたこと全てがよみがえってくる。
意識を失ったまま何も出来なかった自分。
助けて。と苦しそうな声で言っている尾澤。
どしゃ降りの雨。
呼吸が乱れる。
視界がぼやける。
泣きそう。泣きたい。
菅野「蒼生さんっ！」
俺はイスから落ちた。
その瞬間、身体がとても熱かったことを覚えている。
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作者名：こたらむ | 作成日時：2019年11月10日 21時
