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Story1 ページ1
6月のある日。
聞き込みを終え、建物から外に出たら雨が降っていた。
菅野「うわぁ...雨じゃん。傘持ってきててよかったですね。」
正直、俺は雨...いや、6月が嫌いだ。
荒木田「...そうだな。」
菅野「ねぇ、蒼生さん。あの子､いるじゃないですか。マトリの...あっ！泉玲！俺、あの子タイプなんですよ〜。」
泉玲。マトリの新人で薬効体質。
夏樹は泉がタイプなのか...興味無いけど。
菅野「蒼生さんは好きな女の子います？」
荒木田「...いねーよ。いるわけねーだろ。そもそも女なんて興味無い。」
菅野「え〜...でも！初恋ぐらいありますよね！？」
...初恋、か。懐かしいな。
荒木田「...ねーよ。もういいから早く帰るぞ。」
俺にも初恋ありました。なんて、言えるわけない。
この目付きとガタイで恋なんかして、誰が俺を好きになるか。馬鹿馬鹿しいと思った。
恋なんてしなければ今頃、いろいろ抱え込まずに生きれてるかもしれない。
そんなこと毎日思ってるけど、俺はあいつが好きだった。
片想いだったかもしれない。両想いだったかもしれない。
答えは一生わからないが。
菅野「蒼生さん？何ボケてるんですか？」
荒木田「なんでもねーよ。」
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作者名：こたらむ | 作成日時：2019年11月10日 21時
