保健室の濱田先生【紫】 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:19,346 hit

３. 。ページ3

『先生！』

濱田「ほんま飽きひんな…」

今日で何回目？ってくらい

放課後も私は保健室に足を向けた。

18時に完全下校だから、

それまでは保健室にいようと思ってるのに

毎回、絶対17時までには帰れって言われる。

ちょっとでも濱田先生と一緒にいたいのに…！

『今日こそは下校時…』

濱田「あかん」

『、まだ最後まで言ってません！！』

濱田「Aの言いたいことくらい分かるわ」

そう言うと、先生は少しだるそうな表情をする

『完全下校18時じゃないですか…』

濱田「危ないやろ？最近不審者多いんやから」

『部活してる人18時に帰ってます！』

濱田「それとAは違うやろ」

…なかなか折れてくれない

私だって簡単に諦めたりしないんだから！

『私だって1人で帰れます、子供扱いしないでください！』

濱田「…」

言った、言い切った私！

言ってることは間違ってない。

私だってちゃんとした高校2年生なんだから

濱田「ほんま分かってへん」

急に声のトーンが低くなる濱田先生

『へ？…、っ』

驚いて顔を上げると、

そこには怒った表情をした先生がいた。

それに…

『ちょ、先生近い…っ』

濱田「いっつもグイグイ来るくせになぁ？」

この距離で目が合っていることに耐えきれず、

思わず顔を背けてしまう。

濱田「Aは男を分かってん」

『え？』

濱田「そんな顔してたら襲われるで？」

『なっ、』

それは濱田先生が相手だからじゃん…！

そう言おうとしたのに、

突然体重をかけられ、後ろのベッドに体を倒された。

『ひゃ、！』

濱田「ほら、抵抗できる？」

…あれ？

思い切り暴れても全然ビクともしない濱田先生

その間も冷めた目で私を見つめてくる。

途端に、怖くなって体が思うように動かなくなる。

『……や、だっ』

濱田「…な？Aは女子やねん」

先生はそう言うと、パッと私から離れて服装を整える

『え、…』

濱田「俺やからええけど、そこらの男はすぐ狼に豹変するってこと覚えとき？」

…なに

何が起こったの？

今の私の頭は思考が停止していた。

濱田「おーい」

『っ、は、はい』

濱田「ははっ、ドキッとした？」

いつもの意地悪な笑みを浮かべて余裕そうな先生

やっぱり先生はいつだってずるいよ…