低音ボイスにはご注意を【 青 】

２３. 。 ページ23

『 本気なんですね … 』



小瀧「 もちろん！もう他の女の子に誘われても全部断るつもりやから！ 」









と 、ドヤ顔で私に語ってくる



まあ 、それが普通やねんけどな (笑)









「 … っ 、A！ 」



『 え … ？ 』









後ろから名前を呼ばれたと思ったら 、急に腕を引かれた



この声 、あなたしかおらんやん …









『 … 藤井さん 』



藤井「 望 、お前Aに何かしたんか！？ 」



小瀧「 いやいや 、俺何もしてへんよ！ただAちゃんに聞きたいことあったから 」









「 そう … 」と低い声で答えると 、私の腕を引いてズカズカ歩き出した



結果的に小瀧さんをその場に置き去りにしてしまった









『 あ 、あの 』



藤井「 … 」









何回問いかけても答えてくれない 。



藤井さん 、怒ってるん？






そんな事を思ってると 、突然強く腕を引かれ路地裏に連れていかれる









『 へっ？わ 、ちょっ … ！ 』



藤井「 この馬鹿！ 」









壁に押し付けられたと思えば 、藤井さんの怒鳴り声



いつも通りのふわふわした声の欠片は一つもなかった









藤井「 望なんかに簡単に振り回されんなや！ 」



『 … っ 』









いつもの私ならここで言い返してる 。



振り回されてなんかないって






それが出来なかったのは 、



藤井さんが 、怒ったような でもどこか泣きそうな顔をしていたから









藤井「 むかつく 」









顔が近づいてきたときと思ったら 、唇に柔らかい感触






今の私は何故か抵抗できなくて …



ハッとした藤井さんは「 ごめん … 」とだけ言い残して 、ここから去って行った

新作 . 。→←２２. 。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す