低音ボイスにはご注意を【 青 】

１１. 。 ページ11

しげ暇やから遊び行ってもええ?









特にすることのない土曜日 。


突然しげからそんな連絡が来た









Aん 、ええよー









暇な私はしげにそう返信して 、少し急いでリビングからお菓子を持ってきた









ピンポーン









と 、家に響き渡る 。









母「 A〜 、重岡くんよ 」


『 はーい 』









出ようとしたらお母さんが先に出てしまった ((


ガチャッと部屋のドアが開く音が聞こえる









重岡「 よっ 」


『 暇人さん 、いらっしゃい 』


重岡「 うっせ！お前も一緒やろが 」









そう言うと同時に 、ぺしっと頭を叩かれる


... 女子をなんだと思ってるんよ 、こいつ









重岡「 あ 、このゲームやろや！ 」


『 ええよ 、言っとくけど私めっちゃ成長したから 』


重岡「 ほんまかよ 、負けても知らんで 〜 」


『 望むところです 』









しげが取り出したのは 、アクションゲーム


なに 、女子の私でもこういうゲームしますよ？ ((




1回ハマると抜け出せないんよね 〜









『 嘘やん ... 』


重岡「 ちょ 、お前 ...っ ほんまに成長したんか！？ 」









笑いをこらえてる声が妙にムカつく




そうです 、負けました ...


さっきまでの私恥ずかしすぎるやろ 、ほんま









重岡「 やっぱ負けたら罰ゲームやんな 」


『 は！？聞いてへん！ 』


重岡「 負けたの誰ですかー？ 」


『 ... 私やけど 』









「 んー 」としばらく考えるしげ


決まったら教えてくれるか と思い私は1人ゲームを楽しむ









重岡「 しげちゃんを置いてゲームすんな！ 」


『 うるさい 』


重岡「 ... なんやねん 」


『 あぁ ... ！ちょ 、話しかけてきたから負けたやん！ 』









思い切りしげを睨みつけようと振り向いた時には 、後ろにしげはいなくて


私の膝の上に頭を置いてきた




いわゆる膝枕状態









『 は？ちょ 、何やねん 』


重岡「 ん？罰ゲーム 」









「 膝の上気持ちええな 〜 」とおじさん臭いことを言う









重岡「 なあ 、好き 」


『 はいはい 、私も好きですよ 。ゲーム付き合ってくれるし 』


重岡「 ..... そか 」









返事をしたしげの声は 、どこか悲しそうやった

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