低音ボイスにはご注意を【 青 】

３９. 。 ページ41

次の日 。



雨に打たれたからか 、風邪を引いてしまった






私は学校に連絡を入れ先生に休むよう伝えた









" でも 、もう泣かせへんから "









そう言われて 、抱き締められた感覚が今でも残ってる



あの後雨がもっと酷くなって 、早く家に帰った方がええってなって家に送ってもらって藤井さんと分かれた






藤井さんからの好きが聞けなくて 、ちょっと物足りない









『 もしかして 、もう好きやない … とか？ 』









その可能性もあるかもしれない …



あの頃の私は藤井さんに興味無さそうな返事しかしなかったから 、飽きてもうたとか






何でこんな日に限って風邪引いたんよ 、最悪や









ピンポーン









と 、家中にインターホンの音が響き渡る



少しだるい体を起こして 、玄関のドアを開けた









「 A 」



『 ぎゃっ … 』









ドアを開けた瞬間 、目に入ってきたのは藤井さん



そんな藤井さんに思いっきり抱き締められた






抱き締めるの何回目やねん 、ほんま …









藤井「 大丈夫なん？風邪引いたって聞いて 」



『 …… 移るかもなんで離れてください 』



藤井「 別に移ってええよ 」









そんなことを言いながら 、私の肩に頭を押し付けてくる



離れる気配がなく 、私は仕方なく家に藤井さんをあげた

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