低音ボイスにはご注意を【 青 】

２８. 。 ページ29

『 ちょっ 、しげ！ 』



重岡「 … 」









さっきから声を掛けるも 、何も答えてくれない



その代わりにズカズカと足を進めるしげ






腕を引かれて着いたのは 、私の家









『 え 、家 … ？ 』



重岡「 クレープ食べよ 」









振り返ってそう言うしげは 、さっきと打って変わった笑顔



でもどこか怒ったようなそんな顔をしていた









重岡「 やっぱAの家って落ち着くわー！ 」









そう言って 、私のベッドにダイブするしげ



その光景を見て思わず笑ってしまった









『 ねえ 、しげ 』



重岡「 んー？ 」



『 いつもありがと 』









ベッドを背に 、しげにお礼を言う









重岡「 … 何やねん 、きしょいわ 」



『 何か助けられてばっかやなーって 』









私がそう言うと 、枕に頭を埋めるしげ



人の枕に何してんねん (笑)









『 照れてるん？ 』



重岡「 んなわけあるか 、ばーか 」



『 はいはい 、可愛いね 』



重岡「 っ 、調子乗んなよ！ 」









ガバッと顔を上げるしげはやっぱり顔が赤い









『 元気づけてくれてありがと 』



重岡「 いや 、まあ … 」









「 元気づけるつもりやったけど 」と口篭るしげ



やっぱりそうなんやん と思ってると 、ガシッと肩を掴まれる









重岡「 Aがあいつに気持ち揺れてるんなら諦めよう思ったけど 、あんなん見たら諦める理由ないやん 」









そう言うしげの目はほんまに真剣やった 。

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