低音ボイスにはご注意を【 青 】

１５. 。 ページ15

放課後 。



しげと一緒に教室でぼーっとしてた









重岡「 なあ 、帰らんの？ 」



『 ええやん 、たまには 』



重岡「 まあええけどさ 」









気を使わずにいれる相手って大事やんな



気が緩んだのか 、私はしげを前に呟いていた









『 何で藤井さんなんかにイライラしたんやろ 』









しげに聞いても解決出来ないかもしれないのに 。









重岡「 やっぱり怒ってたんやん 、さっき 」



『 だって 、藤井さんが女の子と仲良くて 』



重岡「 ..... ふーん 」



『 私だけなんかなーとか勝手に思ってたから 、他の女の子と仲良さそうな藤井さん見てイラついてた 』









でも 、よく考えると藤井さんって元から人気 。



初めて会った日も女の子に囲まれてて



... 私藤井さんと仲良くなれたからって調子乗ってたんかな









重岡「 むかつく 」



『 え？ 』



重岡「 何でそんなこと俺に言うん 」



『 あぁ 、ごめん 。しげには関係ないやんな 』









「 そろそろ帰る？ 」と鞄を持って席を立つと 、しげに腕を掴まれる









『 ん？しげ ....... っ！？ 』









掴まれたと同時に 、しげの腕の中に引っ張られた



幼馴染やしハグなんていくらでもしてきたのに 、抱き締める力が強くて思わず驚いた









『 ちょ 、何やねん！ 』



重岡「 好き 」



『 は？分かってるって 、苦しい ... っ 』



重岡「 ... 分かってへんよ 」









力が緩まって 、やっと離してくれた ... と思ったら



ゆっくりしげの顔が近づいてきて






キスをされた 。






教室には 、私の手から落ちた鞄の音だけが響いていた

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