2月3日 5時間目 道徳 ページ6
最初は、普通の道徳っぽい内容の授業でした。
石川県で実際に起きた、サプライズで落とし穴を掘ったら、
落ちた夫婦の方が亡くなってしまった事件の話を先生がして、
どういうつもりでやったのかな?なぜこうなったんだろう?
っていうことを近くの人と話し合うっていう感じの。
それで、発表タイムになったとき、1人の子の発言がありました。
「遊び半分でやっても、こういう結果になっちゃうこともあるから、遊び半分でしない方がいい と思う。何かするときは、まず、安全かどうかとか、そういうことを考えるべきだと思う。」
周りでは、「確かに」「そうだよね」そんな声が挙がっていました。
私も、「確かに」と思って聞いていたけど、途中から、あることに気付きました。
これ、こないだのK君のこと?
遊び半分でやったら、人が亡くなってしまった。
K君も、遊び半分かは知らないけど、S君に埋められて、熱出しちゃった。
K君が休んだから?K君が先生に言ったの?
まさか、K君に何かあったの?
S君は普通に話している。
この時、彼のことが頭に浮かんだのは、きっと私だけでしょう。
だって、知ってるのは、埋めた張本人のS君と、被害者の彼と、傍観者である私しかいないから。
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作者名:真美 | 作成日時:2017年3月30日 8時