2月1日 5時間目 ページ2
昼休みを終えて、掃除をして、皆が自分の教室に戻ってくる。
私は3列ある列のうち真ん中の列で前から2番目の席。
私の隣の席は、私が信頼している、大切な友人のK君でした。
彼は足が速くて、サッカーも出来て、優しくて、かっこよくて。
ホントに「完璧」の一言で表せる人でした。
この日、私よりも遅く掃除から戻ってきた彼のズボンは濡れていました。
私「どうしたの?」
彼「いや、ちょっと、Sに雪に埋められた(笑)」
彼は、悲しそうに笑って
同じクラスのS君に埋められたといいました。
S君はいつも彼と一緒に帰っている人。
でも、ちょこちょこトラブルを起こしてて…。
いうなら、うるさい系男子っていうか、クラスに1人はいる盛り上げ担当男子みたいな人。
私はこの日も、遊び半分でやったんだな。そう思っていました。
私「大丈夫?」
彼「ちょっとヤバい…かも。」
私「保健室行きなよ。」
彼「大丈夫…。俺、こんなことで保健室行きたくねぇし。」
5時間目は理科のテストでした。
私は彼に保健室に行くことを薦めました。
でも、彼は「皆よりもテストとか遅れるのは嫌だ」とか、
何かと理由を付けて行きませんでした。
彼が保健室に行きたくない理由に気付いたのは、ずっと後の事でした。
この時、無理やりにでも行かせれば良かった。
と、私は後悔しています。
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作者名:真美 | 作成日時:2017年3月30日 8時