メイドじゃない、召使。 ページ10
「じゃじゃーん！みてみて、Aちゃん」
「なんですか…突然起こさないで下さい…」
吊戯の大きな声で目が覚めた。
「Aちゃんの服国ちゃんのメイドなんでしょ？」
「めっ…？！メイドじゃないです、召使です」
「それで、たくさんお洋服持ってきたんだ」
たくさんの…メイド服。
いらねぇ…めっちゃいらねぇ…
スタンダードなミニスカふりふりメイド服や、西洋ヨーロッパで本当に使われていた、スカートの長いシンプルなメイド服。ヴィクトリアンっていうやつね。胸がガバ開きになりそうなやつもある…。
あと、中国っぽいやつとか、大正とか明治っぽいやつとか。
それに…水着…？！？！
「あの、これはメイド服というのですか…？！」
「んー？可愛いから良いじゃん♡似合うと思うよ？」
「絶対着ません」
御国の話によれば戦ったりするらしいから、動きやすいものが良いかな。
あとミニスカはやだ。
「あ…これにします」
スカートはもちろん膝下の、あまりひらひらしてないもの。手袋がついていて、長めのブーツと揃えるそうだ。
ちょっとパンクっぽい。
何でこれにしたかって？
ブーツの形が、御国の履いているものと似てるから。
「えー、露出低いじゃん〜。もっと可愛いの着てみない？」
「いやです絶対これにします」
「1回だけ着てみよ！これとか！」
「水着は嫌です」
「じゃあこれ！着てみて」
持たされて、はいはいと急かされた。
トイレに入って着替える。
「うっ…胸ががら空き…そんなに胸ないんだけど…スカート短過ぎ…」
少し嫌だけど、まあしょうがない。
「着替えました」
「あ〜可愛い」
一回転してみて、といわれたから、くるりと回った。
スカートがふわりと揺れる。
「見えるか見えないかのギリギリのラインだね…」
「あの…着替えて良いですか」
「まだだ」
と、そこへ。
「あのー、吊戯さん…あ」
「げっ」
「何やってんですか」
「国ちゃんの可愛い専属メイドといちゃいちゃしてるの〜」
「はぁ…？！」
「私の意志じゃないです」
「…分かった。早く着替えろ。そしてちょっと顔かせ」
「どっちですか？！」
ぐいぐいと腕を引かれて、外…廊下に出た。
「胸開きすぎだろ…」
「な、何ですか…？」
舐めまわす様に見られた。
「御国ってもしかして、変態？」
「違う。年頃の男子が見たら皆こうなるだろ」
「へー」
にわかに信じ難い。
毒舌→←初めての出会い♪初めての１日♪自称可愛いお友達できた〜♪
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はにかん - とっても面白かったですっ!更新頑張ってください!御国さんが… (2018年12月30日 20時) (
レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
みこぱーど(プロフ) - 伊月さん» ありがとうございます！御国さんの小説少なくなって来てるんですね…！寂しいです…。応援ありがとうございます！駄作ですがこれからもよろしくお願いします！ (2017年11月17日 15時) (レス) id: 0948e898aa (このIDを非表示/違反報告)
伊月(プロフ) - 更新頑張って下さい！最近御国さんの小説がなくなってきたので、この小説だけが楽しみです。応援してます！ (2017年11月16日 22時) (レス) id: c7b85fbcc6 (このIDを非表示/違反報告)
みこぱーど(プロフ) - 紫月さん» はい(笑)18禁にはならないようにしようと思っています。なのでこれ以上は想像にお任せする感じです。コメントありがとうございます！ (2017年8月2日 13時) (レス) id: 0948e898aa (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - あの、これ以上のいちゃいちゃって...良い子に見せられないんじゃ(笑)とか言う私もまだ10代(笑) (2017年8月1日 22時) (レス) id: 73c563ba73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みこぱーど | 作成日時：2017年5月3日 14時
