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みんなで一通りご飯を食べた後は 食器を洗ってテーブルの上を拭く。
晴翔「ねぇー、先風呂入ってもいー？」
風磨「いいけど、今日湯船ないからな。」
晴翔「わかってるよ、」
そう言って パジャマを持って お風呂場に向かった晴翔くん。
時刻は8時過ぎだ。
美桜「おにーちゃん！おかしたべてもいい？」
風磨「さっき飯食ったろ、」
美桜「これ食べたいのぉ！」
風磨「だめ。」
美桜「なんで！」
風磨「昨日も食ってただろ。我慢しろ」
我慢……
その歳で 我慢なんて言葉覚えちゃダメだよ…
風磨くん 美桜ちゃんには優しいと思ってたのに違うのかな。
別にお菓子の1つや2つくらいどうだっていいのに、
そんな変わらないって。
美桜「おにーちゃんきらい…」
風磨「…そ、」
「ちょっと…！風磨くん……！」
風磨「…なに、」
「美桜ちゃんまだ小さいんだよ？
そんな冷たくしなくたっていいじゃん！
幼稚園児なんだから わがまま言いたいときくらいあるでしょ、？」
私も小さい頃は わがままな子供だったと思うし…
風磨「美桜たちのわがまま全部聞いてたら 自分のことできなくなる
我慢しなきゃいけないときくらいあるだろ、」
そうやって 子供はどんどん暗い方に流れていくんだ…
美桜「おねーちゃん……？」
「美桜ちゃん、これあげる」
美桜「ぇ…？」
たまたま鞄の中に入っていたクッキー
この前学校帰りに小腹が空いてコンビニで買ったやつだ。
背の低い美桜ちゃんに視線を合わせるために その場にしゃがんで、クッキーを渡す。
美桜「いいの……？」
「いいよ。
お姉ちゃん、そろそろ帰るね。
また遊ぼうね。」
美桜「うん……、ばいばい…」
もう一度立ち上がり 玄関の方へ向かう。
風磨「待て、」
「ん、？」
風磨「家まで送る、」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月30日 22時
