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風磨「なぁ、ちょっと渡したいもんがあるから家来てくんね？」
「私に……？」
風磨「無理なら別の日でもいいけど…」
「いえ！行きます！！」
学校の帰り道 いつも通り風磨くんと手を繋ぎながら 歩いていたら、そんなことを言われた。
風磨くんの家…
行くのは 風磨くんが熱を出してお見舞いに行ったとき以来だ…
歩いていた足を 方向転換させ まだ慣れない風磨くんのお家へ向かう。
彼氏のお家にお邪魔します…！
ちょっとドキドキ…
渡したいものってなんだろ…
「お邪魔します…」
風磨「どーぞー」
家に着いて 適当に靴を脱いで 家の中に入ってしまった風磨くんを後ろから追いかける。
ちょっと…足速いな…
自分の靴を揃えながら 家に上がる…
一軒家
風磨くんと妹ちゃんと弟くん
あと、お母さんとお父さん…？
そういえば 風磨くんのお母さんって見たことないなぁ…
2階へ上がる風磨くんの後に引っ付いて ある扉を開いた
「え……、ここ風磨くんのお部屋…？」
風磨「あ？そうだけど。」
「入っていいの…！？」
風磨「逆にダメな理由ある？」
「……ないです…」
そんな冷静な感じで言われましても…
確かに 思い返せば入ったことあったわ。
風磨くんが熱出したとき 私普通に入ってたわ。
風磨「あ、待って。」
「…！？」
風磨「やっべ、美桜迎えに行かなきゃだ…」
「美桜ちゃん……？」
風磨「ごめん、A
まじで秒で戻るからちょっと待ってて！」
「え？」
風磨「なんか適当にくつろいでていいから！」
何かを思い出した風磨くんは 鞄を投げて 部屋を出て行ってしまった。
え……？
私、1人ですよ？？
風磨くんのお部屋に1人………
心臓の音早すぎる……
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月30日 22時
