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A side
あれから1週間ほどして 無事退院の許可が下りました。
ちゃんとご飯も食べて ちゃんと睡眠も取って
体重も元に戻って来た。
今日は久しぶりの学校。
なんか、変な感じ。
沙耶香「A〜〜〜〜やっと来たぁぁぁぁ」
教室に入って早々 沙耶香ちゃんからのハグ。笑
相変わらず、元気な子だ、
聡「もう無理しちゃダメだよ。」
「心配かけてごめんね…」
聡「今元気なら大丈夫だから！」
沙耶香「そうだよ！元気が一番！
もー、Aがいなくてほんとに寂しかったんだからね！」
そうやって 私のために ここまで喜んで悲しんでくれる友達がいる。
幸せだな、私って。
こんな素敵な友達がいるんだから 一人で抱え込む必要もなかった。
あのときはただ…動揺してただけ…
沙耶香「でも、菊池先輩とはいい感じだって聞いてるよん」
聡「聞いてるよん♪」
「ナ、ナンデダ。」
こういうところは変わらない。
この2人 唯一残念なところといえば 風磨くんいじりが止まらない。
そんなに私と風磨くんの恋愛興味あるのかな？
だって、風磨くんとこの2人は別に仲良しってわけでもないでしょ？
沙耶香「いやぁ、今後の展開が楽しみですよ！」
聡「応援してるからね！！」
そんな笑顔で言われましても……
じゃあ 何をすればいいのか教えてよぉ……、、、
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「こんにちは〜…」
健人「おお！！来たぁぁぁ！！」
「なんか久しぶりですね、ここ 笑」
健人「体調大丈夫？無理してない？」
「大丈夫ですよ！もう元気です！」
退院してから 初の部活
カメラは…壊されちゃったけど、私にとっては大切な趣味でもあり 中島先輩と風磨くんと私を繋ぎ止めるためのものでもある。
そんな簡単には 捨てられなかった。
風磨「また無理すんなよ」
「大丈夫！これからはちゃんと 周りにもっと頼る、から……」
自分で言いながら 途中で恥ずかしくなった。
周りに頼る、とか やっぱ めんどくさい奴って思われちゃうかな、
迷惑とか……
風磨「ん、それでいい。
もっと頼れ。」
ぽん、と風磨くんの手のひらが頭に乗った。
少し 視線を逸らすと 横にいる中島先輩が嬉しそうにこっちを見ていて、微笑み返せば グー と親指を立てていた。
なんか 私、幸せだね。
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月30日 22時
