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A side
暗闇の中に一人
あれ……
ここどこだっけ……
沙耶香ちゃんは…？
聡は…？
風磨くんは…？
中島先輩は……？
みんなどこへ行ってしまったんだろう、
数メートル先に 一筋の光が見えた。
みんなの声が聞こえる
早く戻らないと…
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目が覚めたのは ベッドの上だった。
天井は真っ白で 少なくともここは 私の家じゃない。
多分 保健室でもない。
でも 少しだけ、救われたような気がした……
「Aちゃん……！？」
声がした…
ああ、なぜだか とても懐かしく感じる。
どんなときも私の味方でいてくれた人…
私のことを一番に歓迎してくれた人だよね…
目が覚めて一番最初 あなたの声聞けてよかった…
「なかじま、せんぱい……、」
健人「大丈夫…、⁉
あ、無理に喋らなくていいよ…！
待ってね、菊池呼んでくるから…！！」
「まって…くだ、さい……」
健人「ん……、？」
「わたし、……いま、生きてますか……、？
だいじょうぶ、……？」
不安だった。
これがもし現実じゃなかったら。
そう考えたら 怖くて怖くて堪らなかった。
健人「大丈夫。Aちゃんはちゃんと生きてるよ。
助かったから、今ここにいるの。」
きちんと目を合わせて話してくれた。
「…そっかぁ……
よかった……」
健人「うん。よかったよ。本当に」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月30日 22時
