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放課後 今日は久しぶりの部活
何かとAに会いに行ける時間がなかった。
それと、1年生の階に行けば 群がる女たちがどうしようもなく鬱陶しい。
Aの教室まで行けたもんじゃない。
なんか、前より酷くなってる気がする
思わず 一度舌打ちをすれば 一歩後ろに下がるから、よっわ、なんて思ったり。
ああ、こんなこと言ったら Aに怒られるか。
とりあえず 部室に荷物だけ置いて、Aの教室に行こう、
放課後なら、人もまばらなはず…
健人「Aちゃん、大丈夫かな…」
風磨「学校には来てんだから、今から会いに行く」
中島にも全部事情を話した。
中島のことだから Aのことが心配でたまらないのか 朝からずっとテンションが低い。
あれ、
Aってこんなにも 俺らにとってでかい存在だったんだな。
風磨「行くぞ」
部室を出ようとしたときだった。
ガラガラ
目の前の扉が勢いよく開いた。
そこに立っていたのは…
「あぁぁ！！ふーまくん…！！」
聡「Aそれ以上歩かないで！！！」
「久しぶりですねぇ！！」
風磨「A……？」
目の前のAと、走ってきたのであろうAのお友達の…
確か 聡って奴がいるって聞いたことがあったな…
だけど、異様な光景
健人「Aちゃん…」
だって こんな痩せ細ったAなんて知らないし こんな目に光がないAの笑顔も知らない。
目の下のくまが酷い。
聡「あ、菊池先輩……、、」
風磨「何があった」
聡「それがA全く話してくれないんですよ、、
先輩たちが修学旅行でいなかった間もずっとこんな感じで…
ずっとふわふわしてて…」
「ふーーまくんっ！！！」
ぎゅっと腰に抱きつかれた。
風磨「A、一旦落ち着こう。深呼吸して。」
Aの両腕を掴んで 目を合わせる。
Aじゃない…
こんなの、Aじゃない…
どうなってんだよ……
「落ち着く…？
なんでですか？」
聡「A…もうそれいいから…、
泣きたいなら泣いていいから…
誰もそれが迷惑だなんて思わないから…」
「…泣く……？
わたしが……？」
その瞬間 Aの目の焦点が合わなくなった。
「……い、……」
風磨「ん…？」
「……いた、い……」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月30日 22時
