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あんな大声で 泣きながら、誰かに助けを求めたのは初めてだった。




「勝利が、力が入らなくて立てもしない私をおんぶして、そのまま病院に連れて行ってくれたの…

薬をもらって、…妊娠するってことは、なかった…」








「だからね、勝利は幼なじみなんかじゃない。


そのとき初めて出逢ったの。
優しい人だよ…菊池先生の前ではツンツンしてばっかだけど ほんとに優しい人…。」





この話知ってるの、勝利くらいしかいないよ…


逆に勝利は何でも知ってる。

不思議だね、菊池先生よりも出逢ったのは最近なのに。




「これが全部…、隠してて…嘘ついて…ごめんなさい…」





頭を下げた。



結局 みんな自分が大好きで自分が一番だから、自分を守るような嘘ならいくらでもつける。



でも、それは少なからず 誰かを傷つけることになる






風磨「…いい奴なんだな、Aの友達は」





「…うん、」







風磨「…なぁ、俺 今なら、守れる気がするんだ、大切な人のこと。」





「たいせつ……?」




風磨「こんな話聞いたあとで 何の信憑性もないのは分かってる…

でも、大切なんだよ、Aのことが。
こんなにも誰に対して必死になったのはあのとき以来。


だから…、」




「一人にしないで。」






たったそれだけ。


たったそれだけのことなのに それを叶えるのは難しい。






「もう、一人になりたくない…。

誰かの隣がいい。でも、それは…菊池先生の隣じゃなきゃ嫌…」





風磨「A……」






私も大好きだよ。



もう、好き好きでたまらないの。菊池先生のことが、


こんな気持ち 初めてだから、よく分からないけど 胸が熱い

心が満たされる。


これって、好きっていう感情なんだよね…?






風磨「絶対、Aのこと 守るって約束する…、Aの隣にずっといる…離れたりなんかしない、」




「私も…。菊池先生の隣にいる、大好きだよ」





風磨「俺も、Aのこと愛してるよ」






やっと言えた。




2人で涙を流した。






「好き」って言葉がこんなにも綺麗で純情ってこと初めて知った。



好きな人から 「好き」 って思われるのは、幸せ


だから、私も幸せ者





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作者名:ゆう | 作成日時:2020年9月6日 22時

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