【gnsn】水遣いの役職【タルタリヤ】 (ページ5)

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神のご加護があらんことをページ5

『ねぇお兄サン！教えてよ、この国には神様がいるんでしょ？』

''僕、賢いから知ってるの！''と堂々と言うこの子はまだいとけなさが残っている。

「うん。居るよ。''岩王帝君''と呼ばれる神様がね。」

岩王帝君と呼ばれている俺の友達。友達……というか、契約の神様。

ぱあっと子供は顔を明るくした。
無邪気だ。まだ闇を知らない、そんな顔。

『僕に会ってくレるカナァ……？』

会う前提か。面白い。

「……あ、そう言えば、名前を聞いてなかったね。名前、俺に教えてくれるかい？」

流石にずっと子供と呼ぶのは無理があるだろう。

『僕？僕はA！お兄サンは？』

成程。A、か。

「俺はタルタリヤ。A、宜しくね。」

くしゃくしゃとAの頭を撫でる。
綺麗な黒髪が揺れ、色が変わっている髪先が目に入った。

また無邪気に笑った。あどけなくの方が、正しいのだろうか。

『えへへっ！タルタリヤお兄サンの服、格好良い！』

「ふは、ありがとう。」

頭を撫でられたのが嬉しいのか、Aは俺の服を褒めてくれた。
弟達とはまた違った子だと直感的に感じた。