秩序維持 ページ4
『''ホウリツ、ホウリツ''。……なら、法律が無かったら、子供じゃない?』
そういうことでは無い。
だって、そういった所で法律が無くなるというわけじゃない。
『そうじゃないんだ。』
笑っていた俺に、子供は図星を突いた。
「……そう、だね。」
苦笑しかできない。それ以外にどう説明すべきなのか、俺には知る由もなかったのだ。
『ボク決めた!オニイサンにツイテク!』
「ええ…?!」
突如決まった事項に動揺が隠せない。
『オニイサンは、僕のこと、追ってきたんでしょウ?』
その顔は多分、''僕のことも知れるし、お兄さんのことも知りたいから''と言いたい顔なのだろう。
たしかにwin-winの関係ではある。理論上は。
「君……夢とかないのかい…?そのお手伝いは出来るけど、俺に着いてくるのは…。」
『…夢?どうして?』
「……。」
純粋な目でそう聴いてくる。
俺には之に否定ができない。
『…無言っテことは承諾カナ?』
にいっと満足気に笑った子供は楽しそうだった。
「俺について来ることで夢が見つかるならいいよ。」
俺にはそれしか出来ないから_________
68人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シュウ | 作成日時:2022年9月7日 23時