【gnsn】水遣いの役職【タルタリヤ】 (ページ2)

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思考と財産ページ2

誰もが''公子''として認めた。

偉大な実力者だった。

結果、彼は尊敬され、瞬く間に正義であると称された【?】

そんな、彼は沢山の亀裂と埃の被った一室に居た。
そこは岩で出来、もう古いと称されそうなほどである。

その部屋の中心には細い、灰色の剣が刺さっている。
彼は手套を外し、其れに手をかけた。

力を込める。

しかし抜けることは無い。

顔を顰める。結果は変わらない。

床と呼ばれる場所を見れば、形こそ見えないものの、小さな窪みがある。
剣が刺さっている所には、少し赤黒い跡が見える。

''Ο Θεός σκοτώθηκε εδώ.''

基盤にはそう書かれていた。
それを見た彼は顔を顰めた。

そして、内心で否定を行った。

''違う。『彼』は確実に生きていた。''

''ただ、見たのが俺だったというだけだ。''

床を彼は摩る。
だって、そうじゃないか。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿少し、昔の話をしよう。