約束 ページ7
【in Dusttale】
『この前は大変申し訳ございませんでした』
「いや、もう大丈夫だ」
久しぶりのDusttale。
そこで私はマーダーに頭を下げていた。いくら時が経ったとはいえ罪悪感は消えない…‼(汗)
『時間巻き戻ってるね…』
「まぁな」
インクにストーリーが全て終わったあとにしてあげてと頼んだんだけど、それだとDusttaleではなくなってしまうから、無理らしい。
…残念だけど、マーダーが消滅しないようにするためには仕方ないのか。
私が一人で落ち込んでいると、マーダーがポツリと呟いた。
「…俺も、無理矢理閉じ込めようとして悪かったな」
『いやいや!大丈夫だよ⁉またマーダーに会えて私嬉しいから…!』
「へへッ、お前は変わらねぇな」
マーダーは笑っているのに寂しそう。
目の下にある不眠症の隈が見えて、私は泣きそうになった。
「…ごめんな」
『何で謝るの?』
「……俺、まだお前のこと好きなんだ」
それを聞いて、私は心臓が飛び跳ねた。
感情を取り戻す前とは感じ方が全然違うし、熱を孕んだマーダーの目から視線を反らせなかった。
『……あ…』
「ほんと悪いな、こんなこと言ったらお前のこと困らせちまう」
『そ、そんな…好いてくれて嬉しい、よ…っ…』
「………ほんとか?」
『う、うん‼』
私的には平然を装っているつもりだけど、絶対出来てないな。(確信)
すると、マーダーが手を握ってきた。今度こそ私の顔は真っ赤になったと思う。
『……な、何?』
「嫌だったら断ってくれ。
もし俺に少しでも可能性があるなら、今度デートしてくれないか」
『デ、デデデート…ッ⁉⁉』
再度「無理はしないでくれ」と言われた。
『(こ、こここれはどうしたらぁぁあ…っ⁉)』
その時頭にフッと浮かんだのは、毎日届くお花のこと。
『(でも……)』
マーダーの顔を見ると、断れない。
『い、いいよ…』
「ほ、本当か…⁉」
結局頷いてしまった。
でも、嘘はついてない。
別にマーダーが嫌いなわけじゃないし、好きだと聞いて寧ろ嬉しかった。
自分でもお花の人が好きなのかはまだよく分からないし。
…それに、今だって本当に嬉しそうに笑っている。珍しいな、笑顔のマーダーは…
『(良かった……のかな…??)』
ただ、胸に少しモヤっとしたものが広がったことだけが引っかかった。
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アンテ民 - すっげええええ、、、、、(´;ω;`)けどさいごカナシと言うか感動、、、!!!、、、、、 (5月1日 7時) (レス) @page47 id: 27c5077d73 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - 晴菜さん» こんにちは、コメントありがとうございます!楽しんで頂けたようで嬉しいです…!そう言って頂けて、私も幸せでございます^^ (2022年3月29日 21時) (レス) id: 4c88579f44 (このIDを非表示/違反報告)
晴菜 - とても感動して最後らへんは涙が止まりませんでした!私も読んでいて幸せな気持ちになりました!ありがとうごさいます!! (2022年3月29日 14時) (レス) @page47 id: 1dd0e30cdc (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - (★Д★)さん» コメントありがとうございます!楽しんで読んで頂けていたら幸いです…!悲劇と希望、両方を味わって頂けたらと思います^^ (2022年1月10日 21時) (レス) id: 4c88579f44 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - ガメアさん» コメントありがとうございます!なんとか困難を乗り越えることができました…!最後まで二人を見守って下さりありがとうございます…! (2022年1月10日 21時) (レス) id: 4c88579f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨモギ雲 | 作成日時:2019年12月16日 16時