失った時、今を生きる�◆．譽�side ページ50
しばらくお互い目をつぶり時間を過ごしていた。
その時、
小さな声でAが”あるメロディ”を口ずさんだ
『〜♪〜♪』
「‼………お前、その歌…」
『ママが小さい子達に歌ってるの聞いて、覚えたの』
悲しそうに笑うA。
『辛いよね…私達と違って幼い頃から厳しい現実を知って、それに一人で耐えて…』
Aが大切なものを扱うかのように、また俺の頭を撫でる。
『しかも、そのママが本当に血の繋がった親子なら尚更。レイの言ってた取引のせいで、純粋に甘えることすら出来ないで…』
「…そんなの、お前が気負うことじゃねぇよ。」
『そんなこと言わないで、レイ』
ギュッ
『本来誰もが無条件で送れるはずの幼少期時代を、レイは過ごせなかった…
だからせめて、私は今その時を取り戻して欲しい。素直に甘えられるような…そんな時間を。』
「…っ」
A、何でお前が悲しむんだ。
『レイが大切だから…愛してるから。』
それを聞いた瞬間
俺の中で6才の頃からずっと被り続けてきた仮面に、ひびが入って粉々に割れた気がした。
「…っ…ホント、お前には叶わない」
『うふふ、レイが大好きだから。』
そう微笑んで、またあのメロディを口ずさむ。
俺は安心してAの膝に頭を預けた。
Aのおかげで、俺の心の重りは大分軽くなった。
今まで一人で戦ってきた俺にとって、Aのかけてくれる言葉が勿体無いほど心に染みた。
その後…
ノーマンを助けることは出来なかったが、
俺が命を経つこともなく、無事に脱獄を成功させる事になるのはまた別の話。
ーーーーーー
リクエストありがとうございました！
実は！今回で話数がいっぱいになりました！
次回は未定ですが、
リクエストなどがもしあれば続編を作り、そこで消化させて頂く事になると思います。
今回もたくさんの方にコメント、評価、リクエストを貰えて本当に嬉しかったです‼
ありがとうございました！
アニメは第2期まで長いですが、これから描かれる冒険の数々…楽しみです！
この作品に目を通して頂きありがとうございました！
では、またいつか会う時が来るまで…
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加代 - はい!わかりました。 (2019年4月17日 6時) (
レス) id: 8b7d3220bb (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - 乙羽真緒。さん» リクエスト了解です！ 続編で書かせていただくことになりますが、時間がかかってしまうかも知れませんので、そこは気長に待っていただけると嬉しいです…^^;; 天才だなんて…！他にも天才的な作者様はたくさんいますよ！（笑）でも嬉しい((殴← 私も好きです！← (2019年4月17日 0時) (レス) id: 88414ccd28 (このIDを非表示/違反報告)
ヨモギ雲(プロフ) - 加代さん» 分かりました！ では続編で書かせていただくことになるのですが、最近忙しい日が続いていて、少し時間がかかってしまうかも知れません…;; すみません！ それでも良ければ、気長にお待ち下さい…^^; (2019年4月17日 0時) (レス) id: 88414ccd28 (このIDを非表示/違反報告)
乙羽真緒。 - こんなお話を作れる作者さん、天才ですか？笑 大好きです！！ (2019年4月16日 0時) (レス) id: d8ce241943 (このIDを非表示/違反報告)
乙羽真緒。 - リクエストいいですか……？ あのですね、レイが積極的なお話がいいです！ドSなレイも好きなので…笑 これからも応援してます！続編期待してます！！ (2019年4月16日 0時) (レス) id: d8ce241943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨモギ雲 | 作成日時：2019年2月12日 23時
