アーヤが引っ越して3年後。

そろそろみんなと再会しましょう ページ13

「アーヤ！」


私はまた、走り出した。

みんなと別れた、あの日のように。

でも、前回のようにはいかなくて。


「わっ、すみません！」


誰かにぶつかった。
いや。


「アーヤ、どこに行こうとしてたの？」


……黒木君に、ぶつかった。


「アーヤ…」
「立花」
「アーヤ」


みんな、昔の良さを残したまま大きくなってる。

いつの間にか、緊張も無くなって、もっと一緒にいたい、って思ったけど…


「えっ、えっ、KZ全員揃ってるよ!?」
「ホントだ！！事件の捜査かな？」
「じゃあ隣の女の子は事件に関係ある子か」
「そうだね〜、書記の子は今日はいないのかな〜」


悔しいんだ。

離れていた３年間、勉強も、運動も頑張ってきた。

なのに。私はまだ、認められないまま。

そんな事思ってるくせに、目立ちたくない、と思ってる自分が嫌だ。


「っ……」


そんな事を考えていたら、誰かが私の頭に手を置いた。

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