菊川市 ページ14
菊川警察署前
金森「一つ聞きたいんだけど｡小暮くんも
貴方と同じエイチエムだったんでしょ？」
中川「……どうしてそう思うのですか？」
金森「やたら胡散臭い道具を持ってたからね……
それに､特務課へ来た経緯が変だったもの」
中川「元々､彼は私の部下でして｡最も､顔の
見えぬ上司が私だったというだけで
彼がそれを知ることはなかったでしょう」
中川「小暮くんが組織を抜け､特務課を裏切り
ここまで暴走するとは思いませんでした｡
野心家だとは評価していたのですがね」
金森「ふーん…」
中川「実は……上の方から､「小暮を捕らえろ」
との通達がされまして｡この件に関しては
もはや時間の問題でしょう」
中川「彼のこれからの選択肢は二つ｡
一人で逃げ続けるか､ネクタールへ寝返るか」
金森「・・・」
中川「もしかしたら､今頃接触してるかもしれませんね」
＊・＊・菊川市・＊・＊
高木「よく気付いたね､俺がネクタールだって」
小暮「アンタは十分怪しかったよ｡
エイチエム同等の､確かな情報を仕入れてた」
高木「なら､説明の手間が省けるな」
小暮「……俺はアンタら側につく気はないんですよね｡
エイチエムだかネクタールだか知らないけど
最初から慣れ合うつもりはないんですよ｡
Aさんを道具扱いした時に
その気持ちはより強まりました」
高木「そうかい｡アンタも大変だねぇ」
小暮「それで､どうするんですか？
見逃すってわけでもないでしょう?」
高木「ネクタール側としてはね……
何も言うことはないよ｡ただ､どうしても
引っかかる事があってな」
高木「派閥や組織とか､そんなくだらねえもん
抜きで俺から一つ言わせてもらっていい?」
小暮「・・・」
高木「手負いぶっ倒しといて､勝った気に
なってんじゃねぇぞ､青二才｡そんなだから
Aはお前に惚れなかったんだ｡
……消える前に､きっちりケジメつけてこい」
＊・菊川警察署､駐車場・＊
金森「小暮くんの裏切りで､特務課の
わだかまりが表面化してしまった｡
貴方は､これからどうするの？」
中川「……愚問ですね｡我々は､それぞれの立場や
境遇は違えど信念は一つだと信じてます｡
そうでなければ､とっくに空中分解していますよ」
中川「今やるべきことをやりましょう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白狼ラト(プロフ) - かっちゃんさん» レスありがとうございます！不定期な更新なので遅くなるかもしれませんが気長に待ってて下さい！ (2019年7月4日 20時) (
レス) id: cd54c7533b (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - 白狼ラトさん» 本当ですか！？更に楽しみが増えました!!ゲーム実況見ながら、ラトさんの更新待ってますね!! (2019年7月4日 10時) (レス) id: 0390fdff66 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - かっちゃんさん» コメントありがとうございます！連続でここまで読んで下さりありがとうございます！３の方は出すつもりで準備を進めていますのでお楽しみにしてて下さい！ (2019年7月3日 21時) (レス) id: 5aaf6b1733 (このIDを非表示/違反報告)
白狼ラト(プロフ) - ニダさん» わわっコメントありがとうございます！面白いと言って頂けてとても嬉しいです！更新も頑張ります！ (2019年7月3日 21時) (レス) id: 5aaf6b1733 (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - 連続で最終更新まで読んじゃいました 。今、怪異症候群3が出てきているので、それもちょっと期待して応援してます。 頑張ってください。 (2019年6月29日 22時) (レス) id: 0390fdff66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白狼ラト
作成日時：2019年5月16日 21時
