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7話 ページ9

過去編入りまーす
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Noside

両親はいなかった。

否、いなくなった。


「生き物を操る」


そんな気味の悪い異能力を持った俺を、両親は恐れ、憎んだ。

いつか、自分も操られると考えたのだろう。


殴られ、蹴られ、叩かれ。

殺されかけたこともあった。



そこで、俺に妹ができた。


彼女も異能力を持っていたが彼女の力は、俺と比べ、美しかった。


「時を操る」


両親は、彼女を褒めたたえ、甘やかした。

「君は私たちの自慢の娘だよ」と。


それを言ったあとの両親の俺を見る目と言ったらいかにも嫌そうな目で、それこそ「汚物」を見るような目だった。



そして俺が12歳、妹が9歳になった。


俺たちの両親が死んだ。


いきなり家に黒い服を着た大人が乗り込んできて、殺されたのだ。


そこで、俺は悟った。

俺達が目的だったのだ。


すぐさま妹を家からにがし、なるべく遠くに逃げるように言った。


扱われ方はあまりにも酷かったが、どんな事情があっても、一応俺は兄だ。

親に習って俺にきつく当たる訳でもなく普通に接してくれていた。


せめて、彼女は生きて欲しい。普通に生きて欲しい。


俺はそう願った。



男1「こいつだけか?」


男2「人数は聞かされてないからな。」


男3「連れていけ。」


俺は目隠しをされ、どこかへ連れていかれた。


そこからはあまり覚えてない。


車に乗せられ、着いた先は、多分オークション会場。


闇オークションって本当にあったんだな、と呑気に考えていた辺り、もう俺の心は完全に枯れてしまったんだなと痛感する。


司会「なんと!この男の子!異能力持ちで〜す!」


「1000万!」


「5000万!」


「1億!」


「10億!」


「おぉ…」

「もう無理だ…」


司会「10億で落札で〜す!」


買ってもらっては、捨てられ、また買ってもらっては、捨てられ。


労働だったり、暴行でのストレス発散だったり、欲を満たすためだったり。



そして、とあるオークションで、また、商品として売られていた時。


司会「落札です!」


転機は訪れた。


森「もう大丈夫だからね。」


俺を助けてくれたのは、首領だった。



そこから俺は首領にマフィアとしての知恵を叩き込まれ、元々才能があったのかは知らないが、ぐんぐん成長をみせ、幹部までの階段を駆け上がった。

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丘本奏 - リキリリーさんコメントありがとうございます〜!これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年2月22日 19時) (レス) id: 58289d69e6 (このIDを非表示/違反報告)
採奈 栗(プロフ) - リキリリーさん» コメントまで!!ありがとうございますぅ!頑張って今日作ります。めんどくさくてサボってるなんて言えないです!(言ってる。←)奏にも伝えておきます。本当にありがとうございました。 (2019年2月22日 19時) (レス) id: a76e7c0385 (このIDを非表示/違反報告)
リキリリー - いっつもすごい面白いです!次もすごく楽しみです! (2019年2月22日 19時) (レス) id: 91ce73766b (このIDを非表示/違反報告)
丘本奏 - 優真さんありがとうございます... (2019年2月11日 19時) (レス) id: 58289d69e6 (このIDを非表示/違反報告)
優真 - 一回消えたの大変でしたねwお疲れ様です! (2019年2月10日 19時) (レス) id: c436685d18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:採奈 栗 | 作成日時:2019年1月19日 21時

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