色褪せた思い出の中で。【文スト】

6話 ページ8

湊斗side

湊斗「お呼びですか首領。」


森「エリスちゃーん！お願いだよぉー！お願いだからこのお洋服を着てぇー！」


エ「いや！絶対いや！」


首領に呼ばれたから首領室行ったらロリコン発動してる時に遭遇した。これはね。うん。よくあること。


湊斗「お呼びですか。」


森「あ、」

エ「…」



森「来てくれたか。」


部屋が真っ暗になり、首領がマフィアモードに入った。

ロリコンはパンチありすぎるよね。


森「因みに、君は何も見ていない。いいね？」


湊斗「はい。僕は首領がロリコンだなんて知らないです。」


森「よし。

本題といこう。

まず、君の妹にあたる人物。立花希が武装探偵社に入社したのは知っているね？」


湊斗「はい。つい先日、中也に聞きました。」


森「私達は、君の妹が武装探偵社に入社したからと言って、君を処刑したりすることは無い。


そこでだ。今後、君が彼女を攻撃することがあるかもしれない。彼女は君を武装探偵社に入社して欲しいと願っているという噂も耳にするよ。

その事を踏まえて、湊斗君。君はポートマフィアの幹部でいてくれるか？」



何を言われるのかは大抵分かっていたことで、実際、それと同じような内容だ。


幹部でいてくれるか？


そんなの…


湊斗「Yesに決まってるじゃないですか。」


どうせ、此処を出たって、行くところもない。

言ってしまえば、此処にいるから俺は今生きていると言ってい過言ではないのだ。


中也には「もしかしたら抜けるかも〜」みたいなこと言ったけど抜ける気なんてさらさらないもんね。


森「話はこれだけだ。戻ってくれ。」


湊斗「失礼しました。」


俺は首領室を出て、自分の部屋までの道のりの間、首領に出会った時の事を思い出した。

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