今日からツッパリを……やめます！！！【2】【今日から俺は】 (ページ33)

今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:113,948 hit

32 ページ33

ーinサテンー

貴「マスター！！こんちわ！」
店長「おっ！Aちゃん久しぶり！」
貴「いつものお願いしまーす！」
店長「了解！」

席について、ぼーっと考える。
最近の私はこの時間が好きだ。

三橋さんと理子ちゃん。
いとちゃんと京子ちゃん。

それぞれの幸せそうな顔を思い浮かべると、こっちまで頬が緩む。

貴「ふふっ…また理子ちゃんと京子ちゃんにどんなデートしたか聞かなきゃな♪」

でも…どこかちょっと寂しい気持ちも…無いわけでは…ね。

運ばれてきたレスカを一口飲む。

うん。
やっぱり甘ずっぱい。

ーーーーーーーーーーーー

サテンをでて、道に落ちていた石を蹴りながら歩く。
貴「ひーまーだーなー…あ！」

転がった石の先には、石壁に背中をあずけている、血だらけのいとちゃんが。

貴「！？いとちゃん！！！！…どうしたの…そんな怪我して…。」
伊「Aちゃん…ちょっと…開久とね…」
貴「開久…！？どうして…」

ひどい…。
頭の傷からして、複数人にやられたことは明らかだった。

伊「智司の野郎…かっこつけやがって…」
貴「智司？…智司がどうかしたの？」
伊「…あいつも怪我してんだ…。…俺はいいから、Aちゃんは智司のところに行ってあげて…まだそう遠くないはず。」

どうゆうこと？智司も怪我を？

貴「…でも」

傷だらけのいとちゃんをこのままにして行けない…。

早「伊藤さん…！？Aさん！」

伊「京ちゃん…」
貴「京子ちゃん！！」
早「約束の場所に来てくれないから…なにがあったんですか…？」
伊「ちょっとね…ほら…Aちゃん…俺は、京ちゃんに病院までついてってもらうから……ね？」

いとちゃんと京子ちゃんを交互に見つめる。

貴「…京子ちゃん…いとちゃんをお願い！」
早「分かりました！」

何があったかは分からない。
でも…。
何かヤバいことが起きている。

急がなきゃ。

私は走って智司を追った。