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ー次の日ー
私と三橋さんの熱烈な演技により、すぐに新聞の尋ね人欄に紅野さんの事をのせてもらえることになった。もちろん、何処にいるかはあっという間に見つかる。
どうやら、紅野さんの本名は白原富夫。優等生で、文武両道。誰にでも優しい生徒で通っているらしい。
貴「富夫ねぇ…富夫君って呼んでやろ。」
伊「意外と真面目な学生だったんだな。」
三橋さんは、富夫君の通う学校に呼び出されている。
今頃富夫君…震え上がってるんだろうなぁ…。
貴「ここだね。」
目の前には白原の表札。
そう。お宅訪問である。
伊「うん。」
インターホンを押すと、なかからお母さんがでてきた。
白母「…どなたかしら？」
貴「こんにちは！すみません急に…私達、白原富夫君の中学時代の友達でして…」
白母「あら！そうなの？」
貴「はい！たまたま近くによったもので…昔話でもしようかなぁと…失礼ですが…富夫君は…？」
白母「ごめんなさいね…まだ帰ってきてないのよ…あ！よかったらどうぞ、中にはいって待っててください！」
貴「失礼します！」
快く家にいれてもらい、紅茶とケーキをごちそうになる。
伊「Aちゃんって…演技上手いよね」
貴「へへっ…カメレオン女優とお呼びください♪」
ーーーーーーーーーーーー
三橋さんとも合流し、丁度富夫君が帰ってきた。
三&伊「「おぉ！富夫ぉ！！」」
貴「お邪魔してまーす♪」
白「なっ……なぁぁぁ！！！！」
なんとか落ち着いて席についたものの、めっちゃ気まずそうに紅茶をすする富夫君。
ざまぁみやがれ！
三「どうかな？富夫…よく遊んでた…かわらにでも行かないかい？」
白「かわら？」
貴「それはいい考えですね♪…ね？富夫君？」
白「あっ…あぁ…。」
伊「懐かしいなぁ…僕たち、千葉に引っ越しちゃったから…しばらく見てないし…行こうよ？」
貴「いいですよね？お母様！」
白母「えぇ！勿論！富夫ちゃん…楽しんできてね！」
白「あぁ…」
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作者名：ひんやりだんご | 作成日時：2019年1月13日 13時
