彼女ほくちゃん (ページ2)

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北斗side

北斗｢…きょ、京本…撮影だって。｣

大我「！…うん！ありがとう。」

明るく返事をしてくれて、お礼まで言ってくれたのに、また俺は聞こえなかった振りをして一人で楽屋を出た。

北斗「はあ…」

京本の事が嫌いな訳じゃないんだ。本当は京本の事が好きなのに、いつも何か恥ずかしくて冷たい態度を取ってしまう。

京本が、俺以外の人と喋ってるだけで嫉妬して、いつも目で追っちゃうくらい好きなのに、何でちゃんと喋れないんだろう。

このままじゃ、京本に嫌われちゃうよ…。もしかしたら、もう嫌われてるかな…。どうしよう…。

『ドンッ！』

北斗「あっ…すみません‼」

そう言って顔を上げると… まさかの京本が立っていた。

京本「ごめん北斗！…大丈夫？」

北斗「俺は大丈夫だけど、京本は大丈夫？ほんとにごめんなさい！考え事してて、前見てなくて…」