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常備薬として、風邪薬がほしい。
というお客様をご案内すると。
少し先の棚の前で、うずくまっている人をみつけた。
「何か、お探しですか？」
ゆっくり上げた顔を見て、やっぱり。と思った。
k『やっぱり。
お医者さんだったんじゃない(笑)』
お医者さんではないんだけど。
と思いながら、彼の放ったーやっぱりーという言葉が引っかかった。
k『この前の薬。探してんだけど。
どれだったっけ。』
「あの薬、合いました？
他に症状出ませんでしたか？」
k『頭は痛くなくなる。』
「そうですか。よかったです」
よっ。と言って立ち上がった彼に、前と同じ薬を渡した。
k『ありがと。』
「いえ。お大事に」
ぽてぽてとレジに向かう姿を、なんとなく眺めていたら、
k『ねぇ。』
振り向いた彼が、戻って来た。
k『ココに来たら。アナタに会える？』
「……えぇ」
k『そう。じゃあ、またね。』
くるりと向きをかえると、ひらひらと手をふった。
・
・
・
r『何考えてます？』
ティシャツを脱ぎながら、彼が声をかけた。
「別に。なにも、」
r『そ？あんま反応ないから』
「匂い、」
r『え？』
「うぅん。なんでもない」
下から見る彼は、1つのたるみもなく。
きれいなオトコノコだと、いつも感心する。
それに比べて、自分の身体は。
目を背けたくなってしまう。
r『ねえ』
膝を開きながら、
r『飽きない？』
彼が聞く。
「え？」
r『俺に……飽きないの？』
「………、」
腰に手をまわして、一気に入ると、
r『飽きさせないですけど』
言葉と一緒に、深く挿した。
そんな言い方は、よくないと思った。
だから、いつか。
彼を嫌いになれたら。
いつも、そう、願っている
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作者名：とあ | 作成日時：2019年5月7日 19時
